第50話

家政婦始めます!!!
423
2022/02/25 14:59
車に揺られること約20分

初兎
初兎
あなた、あなた着いたよ!
起きて起きて
あなた
ん、
あなた
(*´﹃ ก″)
目を開くともうすでに家についたようだ…。
どうしよう、寝ていてしまった。









いきよいよく起き上がろうとすると
初兎さんに止められてしまった。
あなた
すいません寝てしまって
初兎
初兎
そうそう動かんほうがええよ。
体に悪い
あなた
あの他の皆さんは…?
初兎
初兎
ええっと…これ言っていいんかな
なにかぶつぶつ呟きながらスマホをいじり始めた。


初兎さんと2人きりって初めてかな。
お見舞いもよく来てくれたけどいつもほとけさんと来てくれてた気がする。
あなた
初兎
初兎
…。
初兎
初兎
あゝもう、
すまんごめんなあ
もうちょっとやから来るまで堪忍な
そう言って勢い良く頭を下げる
あなた
え、ええっと
こちらこそすいません。
なにか知りませんが…。
あなた
…。
初兎
初兎
あ、そうや!
なんか曲聞こうや
そう言って車のナビをいじる


すると
流れてきたのは



あなた
あ、
推せ推せ!いれいす応援団だ!
曲に乗って少し体を揺らす。


あれ、初兎さんが固まってる
あなた
初兎さん??
どうして自分達のオリジナル曲なのに…
嬉しくないのかな?
初兎
初兎
あなたちゃん
この曲知ってるん??
あなた
はい!
この前悠介さんにパソコンをお借りした際に皆さんの曲を見かけたのでそれで嬉しくなって…
すいません喋りすぎました。
初兎
初兎
そうか、俺らの曲聴いてくれたんやな、
ん??俺ら歌い手やってるって言ったけ??
あなた
言ってませんけど
皆さんの声とキャラが特徴的なので
あなた
なんかすいません
初兎
初兎
ええんよ
隠すのは無理やと思ってたし
それより俺らの曲どう思う??
あなた
最高だと思います!!
30を超えるオリジナル曲がYouTubeに投稿されているじゃないですか?
どれを聴いても飽きなくて楽しくて、体調なんかどっかに行って元気を生きる活力?私の命の一部になった気がします
あなた
(´˘`*)
初兎
初兎
そうか、そうか
なら俺らもここから更に頑張らないとな
もっともっとあなたちゃんの生きる力にしてもらわんとな
そう言って手を私の頭にのばし,撫でようとした瞬間
ブー、ブーブー
とスマホの通知音が車中に響きわたった。


初兎
初兎
どうやら準備できたみたいやな
それじゃあ行こうか
そう言って車を出てわざわざ私の方の扉を開けにきてくれた。
あなた
わざわざありがとうございます!
初兎
初兎
いいんや
かわいいファンのためのファンサや!!
あなた
ほんとにありがとうございます。
初兎
初兎
ん〜
そんなに言うんやったら今度でいいからあなたちゃんの最大の秘密教えてくれん?
あなた
そんなことでいいのならいつでも…、
あ、








私のとっておきの秘密は
私も今度歌い手始めることですかね!
初兎
初兎
え?!!!
あなた
楽しみにしててくださいね!
秘密ですよ!
悠介さんに怒られちゃいますから
初兎
初兎
アニキはこのことの知っとるん??
あなた
はい、歌い手に誘ってくれたのも悠介さんです
初兎
初兎
そうか…。
少し考え込む仕草をする。

初兎
初兎
まあ考えても無駄やな!
とりあえずなんかあったら俺にも教えてな
すぐに力になるから
あなた
ありがとうございます
あなた
(꒪˙꒳˙꒪ )
初兎
初兎
ほんならそろそろ行こうか
そろそろいむくんが待てずに走って来るから
あなた
はい
そっと手を差し出し手を差し出してきてくれた。

私はその手をぎゅっと握り車から出た。
初兎
初兎
ようこそ、いれいすハウス
きょうからあなたの家だ
hotoke
hotoke
あ、しょうちゃんたち遅い!!
もう、早く早く
あ、ずるい手 繋いでる!!!
hotoke
hotoke
僕も僕も
そう言って初兎さんと繋いでない方の手、左手を掴んだ。




その瞬間痛む薬指。




でもそんなこと気づかないふりをして
二人に笑いかけた。
初兎
初兎
それじゃあまずは
hotoke
hotoke
あなたちゃんの部屋に行こ!!
hotoke
hotoke
みんな待ってるよ!
初兎
初兎
いむくん
俺の言葉取るなよ〜
二人はじゃれながらも私の手を引いてくる。




初兎
初兎
さあ行こ!!
hotoke
hotoke
はやくはやく!!
あなた
はい!!










どうやらこれから私の家は騒がしくなりそうです!

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