『ウワ！！時間間違えた！！』

本部で一人頭を抱えるのは、そう、私です。

『クソッ…時計ズレてるのか…一時間後じゃん』

柱合会議の一時間前に本部に来るって私偉いな？

さすがに早く来すぎたので、近くの蜜璃's屋敷に行く事にした

コンコンコン

『甘露寺蜜璃さんはいますか～？あなたですけど～』

するとガラガラッと扉が開いて蜜璃ちゃんが出てきた

蜜璃｢わああなたちゃん？！どうしたの？｣

『いや…柱合会議の一時間前に来ちゃってさ！それで近くの蜜璃ちゃんの屋敷に遊びに来たって訳』

蜜璃｢なるほどね！さあ上がってあなたちゃん！｣

『お邪魔しま～～す！』

中に入ってくつろぐ

蜜璃｢あなたちゃん…実は昨日髪飾りを沢山買ったの！見て！｣

ズラリと並べられた髪飾り

リボン…というのは近頃流行っているらしい

『これ、リボンって言う奴か…初めて見た』

蜜璃｢可愛いでしょ？色んな色があって…どれもキュンと来たから買っちゃったわ！｣

『蜜璃ちゃんらしいね～～！いいんじゃない？女の子は楽しまなきゃね』

蜜璃｢そう思うわよね～！それで、あなたちゃんにお願いがあるの！｣

パチンッと手を合わせて蜜璃ちゃんは

蜜璃｢あなたちゃんの髪を私に結ばせて欲しいの！｣

とお願いしてきた

『私の髪を？別になんもないしいいよ！むしろありがとう(？)』

蜜璃｢本当？やったぁ！昨日髪飾り屋さんのお姉さんから、色々な結び方を教えて貰ったのよ！｣

『ほう…それをやりたいってことね』

蜜璃｢あなたちゃんの髪サラサラだし綺麗だからやりたいなって！｣

『ありがとう～～！蜜璃ちゃんの髪も綺麗だよ』

蜜璃｢キャー！ありがとうあなたちゃん！じゃあ、鏡の前に座ってくれるかしら？｣

鏡の前の座布団に座ると、蜜璃ちゃんは後ろに膝立ちした

私の髪を掬って、櫛でとく

わあ…人に髪を弄ってもらうのめちゃくちゃ眠くなる…

蜜璃｢長いから色々やりたくなっちゃうわ！…これから柱合会議だし、私、頑張っちゃうわよ～～｣

『お願いしまーす！』

～～40分経過～～

『ウワァァァ！！！誰これ！！』

鏡の前で叫んでるモダンガール、もとい時御神あなた

流行の髪型になっとる…！！

蜜璃｢あなたちゃんはいつも降ろしてたりとか高く一つにしか結わないから…思い切って横の方に結ってみたわ！これはラジオ巻きって言うの！｣

『ら…ラジオ巻き…！新しい自分を見つけた気分だわ』

低い位置の二つ縛りを三つ編みにして、耳の横で巻いた髪型だ

『なんか女の子感凄い…』

蜜璃｢リボンつけr…｣

『ちょっと待って？リボン付けたらめちゃくちゃ女の子みたいじゃない？！』

蜜璃｢え～！せっかく可愛いのに～！リボン付けるわよね？！私のスカートも貸すから！｣

『エッ？！いや、エァァァァ！！！』

・

『(恥ずかしいィィィィィ！！！)』

柱合会議の20分前

私はいつも集まる場所から少し見えない場所に蜜璃ちゃんといた

『恥ずかしい！無理だよ！』

蜜璃｢せっかく可愛いのに勿体ないわ！勇気を振り絞るのよ！｣

『ここでェ？！！』

蜜璃ちゃんにグイッと引っ張られ、皆の見える所に出てしまった

柱｢え｣

『初めまして、田中です』

蜜璃｢違うよあなたちゃん？！｣

宇髄｢そいつ、あなたなのか…？｣

蜜璃｢そうよ！私が髪を結ってみたの！｣

しのぶ｢あらあら…ミニスカートまで履いてるんですねあなたさん｣

『蜜璃ちゃんが…ミニスカート勧めてきた…ッ！でも勧めてくる蜜璃ちゃん可愛かった…ッ』

煉獄｢よもや、見慣れないが可愛いと思うぞ！｣

『びえ…』

不死川｢動いたら下着見えんじゃねぇの｣

『しのぶさんやって下さいアイツです』

しのぶ｢毒ならありますよ｣

不死川｢本気でやめろォ｣

伊黒｢甘露寺に髪を結って貰ったのになんだその態度は｣

『伊黒さんも髪そこそこ長いしやって貰ったらどうですか？』

伊黒｢なっ…！！｣

『顔赤』

甘露寺｢伊黒さんの髪も結ってみたいわ！！｣

伊黒｢か、甘露寺…ッ！｣

『よしナイス蜜璃ちゃん』

宇髄｢派手に可愛いじゃねぇかァあなた｣

『ありがたいけどめちゃくちゃ恥ずかしい』

宇髄｢いつもは二パターンだもんな…良いんじゃねぇか？うなじ｣

『うなじッ？！いつもどこ見てんですか？！』

煉獄｢あなたの脚だ！！｣

宇髄｢うなじ｣

『ウワーーーーッッ！！！やべえ奴が居るーーッ！！』

しかもなんで私？？


頭おかしいんですか？？

『柱しのぶさんと蜜璃ちゃん、悲鳴嶼さん以外全滅』

冨岡｢俺は…消滅していない｣

『居たんですね』

冨岡｢(いつもと見慣れないな、でもちゃんと似合って)いるぞ｣

『見たら居るの分かりますから』

冨岡｢…！(伝わってない)｣

行冥｢挑戦…いいと思う…南無…｣

『挑戦ていうかなんていうか』

不死川｢よォあなた、動け｣

『不死川さん下着見たいだけじゃん頭おかしいですよ』

不死川｢いいから動けェ｣

『あたおかだこのヒト←』

宇髄｢もう脱げ←｣

『逮捕しろこの人たち』

なんやかんやで柱合会議が始まった

『お館様におかれましても御壮健で何よりです 。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます』

御館様｢ありがとうあなた。｣

ご息女｢…今日はあなたさんの髪型がラジオ巻きという流行りの髪型になっています｣

『えっ』

御館様｢そうなのかい？あなたはなんでも似合うから、きっと可愛らしいのだろうね。」

『有り難きお言葉…！』

『(もうこの髪型で一生を終えようかな…←)』

\チャンチャン/

▼ オチは 現在逃走中！直ちに捕まえろ！