第67話

君に溺れる【竈門炭治郎】(甘)
9,475
2020/04/01 10:00
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炭治郎→→→あなた
『…』
目を開けると、白、白、白
『白ッ?!』
慌てて飛び起きれば、私の横には炭治郎が寝ていた
『炭治郎!炭治郎!起きて!おい!長男!』
炭治郎「…ハッ?!あなた?ここは…」
『わかんない…血鬼術かな…?』
二人でウンウン唸っていると、ブブ…と機械音がした
《起きましたね。
ここはキスをしないと出られない部屋です。
あぁ…キスは口吸いの事ですから。
この部屋は呼吸では破壊できませんので、キスをして出てください。》
『…く、口吸いィィ??!!』
炭治郎「…!口吸い…あなたと…だっ駄目だ!嫁入り前なのに!」
炭治郎は膝を抱えてブンブンと頭を振った
『え…でもそれじゃあ一生私とここだよ?いいの?』
炭治郎「…あなたとなら」
『えッ』
なんそれ…ちょっと照れるじゃん←
『いやいや、一生ここは駄目でしょ?!それに、ほら、炭治郎なら…しても良いって言うか』
ゴニョゴニョ尻すぼみになって言うと、炭治郎がグルッと顔を向けてきた
『…なに…』
炭治郎「…いいのか?」
『…炭治郎なら、…って言わせんなァァ!!恥ずかしいんですけど!』
そう言って顔を腕で隠しながらチラリと炭治郎を盗み見る
…ニヤニヤ嬉しそうに笑っていた
『なに笑ってんの』
炭治郎『いや…そうか…よし、あなたやろう』
『切り替えはっや』
炭治郎は私の腕をそっと掴んで、顔の前から離した
炭治郎「…(顔が凄く真っ赤だ…)」
顔が熱いし、胸がドキドキ言ってる
多分これ善逸だったら凄い音聞こえてたんだろうな
炭治郎「…今は俺の事考えててくれ」
炭治郎がそう言った瞬間、唇が重なった
『…ん』
炭治郎「…」
角度を何度も変えて、ゆっくり、堪能する様に唇を重ねる
『…た、たんじろ…』
炭治郎「…口、開けてくれないか」
『えッ、ッ!』
驚いた隙に、炭治郎がすかさず私の口内に舌をぬるりと入れる
『ン、っふ!』
息が続かない
普段の私からは想像もつかない様な高い甘い声が漏れ、部屋の中に響く
炭治郎の努力した手が私の頬を撫でた
『んっ、たん…っむ、まって…!』
ぴりぴり、全身に電流が流れたかの様に私の身体が反応する
炭治郎「…大丈夫か?」
『大丈夫…じゃ、ない…』
やっとまともに吸えた酸素が、肺の中に巡る
はぁ、と私が息を乱す中炭治郎はウットリした顔でこちらを見つめていた
『なんでッ…そんなに…見てんの…』
炭治郎「…可愛いなぁって思って」
『…は?!炭治郎頭打ったの?イカレてんの?』
炭治郎「なんてこと言うんだ!善逸じゃあるまいし!」
『善逸知らないところで馬鹿にされてんのな』
炭治郎「…それに、あなたは可愛いぞ!コロコロ表情は変わるし、銀色の髪は綺麗だし!」
『…』
なんだコイツ(本音)
こんな曇りなき眼で人のこと褒める??普通じゃないよね??
炭治郎「照れている匂いがするな!」
『だぁーーッ言わないで?!恥ずかしいからさ!!…でも、有難う』
炭治郎「ああ!…なぁ、あなた」
『何?』
炭治郎は私の手を握って、私の目をまっすぐ見つめた
炭治郎「…もう一回しても良いか?」
『…え"』
炭治郎「…駄目か?」
やっ、やめて!!そんな仔犬みたいな目をしないで!!
『…うぐっ…上手く、息出来ないし…』
炭治郎「鼻からするんだぞ」
『…全身ぴりぴりするから、いや…』





(炭治郎 side)
『…全身ぴりぴりするから、いや…』
あなたは顔を真っ赤にして、ボソボソと呟いた
…それって、気持ちいいって事で良いんだよな?
……………可愛いがすぎるぞ、あなた
下を向いているのか、伏し目がちなその目は髪色に似た睫毛が見える
綺麗、じゃ言葉が足りないかもしれない
それぐらい、あなたは綺麗なんだ
あなたからする匂いはいつだってありのままの匂いだ
嬉しい時は嬉しそうな匂い、悲しい時は悲しそうな匂い
素直で、優しくて、強い
俺の好いてる人で、少し憧れてる人
炭治郎「…あなたは、俺と口吸いするの、嫌か?」
自分でも狡い聞き方をしたと思う
あなたから、困っている匂いがした
『……炭治郎なら、嫌じゃ、ない…』
ああ__…本当に、愛おしくて可愛いくて、堪らない
炭治郎「ほら…目を瞑って」
あなたは素直に目を瞑った


__…あなたのその素直さに、甘さに、俺は溺れている。


(炭治郎 sideend)
🐔
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題名のセンスとは…………(急募)
¨
¨
ちょっとよくわかんなくなったけど、
まぁヨシとしよう

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