第45話

お泊まり①【21歳組】
11,629
2020/02/01 11:54
※同期設定! 同じ21歳!  (時柱)

『お~~~い!』
ちょうど柱合会議の終わりで同期組に声をかける
伊黒「なんだ、これから俺は任務があるんだが早めに用を言ってくれないかほら早くしろ」(ネチィ
不「ンだよォお前からなんて珍しいなァ」
冨「…」
『あのね、お泊まりがしたいの、皆で!』
顔を上げれば、ぽかんと口を開けている三人が居た
『エッ…嫌なの?!ごめんね?!』
冨「俺はあなたとお泊まりしたい」
『ほんと?!しよう!』(ニパッ
いつの間にか隣に居る義勇に笑いかけると義勇少し笑った気がする
冨「…ああ(可愛い)」
不「誰がしねェって言ったよォ、俺も行くぜェ」
伊黒「俺は嫌だなんて一度も言ってないぞ、行くに決まっているだろう、何を聞いているんだあなたは」
『わッ!やった!皆でお泊まりできる!何処にする?』
不「…俺ン屋敷で良いだろォ(可愛い)」
伊黒「まだあのカブトムシ居るのか?」
不「あったりめェだろ?」
冨「…あなた」
義勇に袖を引っ張られて、顔を上げる
『なに?』
冨「…夕餉はあなたの手作りが食べたい」
コソッと耳元で囁かれ、耳に吐息がかかる
『んへッ…擽ったい!あ、でも夕餉位ならなんでも作るよ』
不「おはぎ(冨岡コロス)」
伊黒「とろろ昆布(冨岡め…!)」
冨「鮭大根(いい匂いする…)」(ムフフ
三人でハモってくるので、思わず吹き出してしまう
『ブッ…わかった!じゃあ今日は早めに実弥の所行くね!』
手を振って別れ、自分の屋敷に戻る
『(んふふ…久しぶりに四人で居られる!)』
緩む口元を押さえて泊まる準備をする
『…お風呂は実弥の所で良いか』
自分も隊服から着物に着替えて台所に行く
『(こないだ貰った大根…持ってこう)』
任務で助けた女性が八百屋の人で、貰ったのだ
『ヨッシ、準備できた!』
髪を高く一つにまとめていると、扉を叩く音がした
『は~~~い』
開けた先には、息切れして荷物を手に持っている小芭内が立っていた
『エッ?!さっき、任務行ってたよね?!!!』
伊黒「フン、そんなもの光の速さで終わらせた。
用意は出来たか?俺も終わったぞ」
『速い…私も終わったし、行く?…あ、でも小芭内着替える?』
隊服のままだったので、聞いてみる
伊黒「…いや、向こうで着替える。あなたも刀と隊服は持った方が良い」
『アッ忘れてた!ヤバい!ちょっと待ってて小芭内!』
伊黒「(抜けてる所も可愛い…!)」
隊服を畳み、刀を持つ
荷物を全部持って、玄関を出た
伊黒「あなたも柱なんだからしっかり持つんだ、何かあったら危険だと分からないのか?」
『ングッ…返す言葉が無い…!』
あまりの正論に項垂れていると、フッと手が軽くなった
『…?』
伊黒「…重いだろう、刀ぐらい持つ」
『いいの?有難う小芭内!』(ニコッ
伊黒「…行くぞ
(ッ反則に決まっているだろうその顔は…!!)」
そう言うと小芭内はスタスタを先に歩いて行ってしまった
『あっ、ちょっ、待って!』


トントンと実弥の屋敷の扉を叩く
伊黒「…出ないな」
『さーーーねーーーみーーー!!』(ドンドンドンドン
今度は大きな音で叩いてみると、勢いよく扉が開いた
不「うるっせェ!!聞こえてんだよォ」
『…実弥…酷いわ!』
泣いたフリをすると、小芭内が背中を摩ってくれた
伊黒「…あなたを泣かせるとは信用できん」
不「ムダに連結してくんじゃねェ!あなたも泣き止め!」
『泣いてないし~~~~』
不「おはぎ倍に作らせるからなァ」
『ええ~~~でもぶっちゃけ私作るより実弥作った方が美味しくない?』
素直な疑問をぶつける
伊黒「……確かに」
不「良いんだよォ!いーからあなたが作れよ」
『うち重労働なんだけど…』
実弥に案内してもらって、部屋に荷物を置く
不「俺も手伝うからよォ」
そう言って実弥は私の手を取って歩き出した
不「伊黒ォ、お前は先に湯浴みしとけェ」
伊黒「ああ(不死川の奴あなたに手出したら許さん…!)」

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