第68話

花言葉に乗せて【不死川実弥】
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2020/04/01 12:11
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キメツ大学生あなたちゃん!
実弥は一個上で、幼馴染設定~~(^^)
 


『わ~…卒業しちゃったよ、ついに!!』
淡い白群色の袴に身を包み、卒業証書を持つ。
煉獄「よもや、時間が過ぎるのは速いな!」  
隣で豪快に笑っているのは同級生の、煉獄杏寿郎。
『煉獄くんも、スーツ似合ってるよ!』
煉獄「褒められると素直に嬉しいな!あなたも、似合っているぞ!」
『有難う!!煉獄くんは、これからどうするの?』
煉獄「うむ、教師になろうと思っている!」
『うは、同じ!私もだよ。大学院めんどくさいし』
煉獄「よもや、理由まで同じとは!大学から4年間ずっと学部も同じだったものな!」
『煉獄くん居なかったら大学楽しくなかったわ~!もし同じ所に務めることになったらよろしくね』
煉獄「当たり前だ!…よもや」
煉獄くんが私から目を逸らして、正門の方を向いた
『…どうしたの?』
煉獄「さながら王子様だな!では俺はここでお暇しよう!またな!!」
『えッあっ、うん!!また!!』
すると後ろの方でキャーーッと黄色い声が聞こえた
『…なんだ……ろ』
気になって振り返る
思わず息が詰まった
『え…え…さね、み…?!』
黒いスーツをきっちり来て(でも前は控えめに開いて)る、一個上の幼馴染が居た
「あなた」
『どうしたの、ここまで』
「…一回しか言わねェからな、よく聞いとけェ」
『うん』
「ずっと好きだった、俺と結婚してください」
ブワァッと暖かい風が吹き抜けた




(実弥 side)
今日は、キメツ大学の卒業式だ。
俺は昨年卒業したから、OBというやつだろう
好きなアイツ__…あなたが、今日、大学を卒業する
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学。
全て同じ所だった。
でも俺は一個上だから、同じクラスになることは無くて。
少し、生まれた年のズレを恨んだこともある。
まぁ、過ぎたことなんだけどな。
俺は今日、あなたにプロポーズする。
「スゥゥゥゥ ハァァァァ」
深呼吸しても、不安がよぎって緊張する
断られたらまた普段通りに接すればいい。
悩んで悩んで、悩んだ末に買った指輪が入った箱をギュッと握りしめた
車で、あなたが出てくるのを待つ
「…出てきたなァ」
袴を着て、いつもよりアレンジした髪。
いつ見ても綺麗だ。
隣で煉獄が話している
ピコンと鳴ったスマホを見れば、宇髄や他の奴らからのメッセージが来ていた
「…行くしかねェってかよ」
目を瞑って、気持ちを落ち着けて、俺はドアを開けた
正門の所を歩いて行くと、周りの奴らからなんか言われた
あいにく、俺はアイツにしか興味ねェっての。
煉獄は俺が見えたのか、あなたに別れを告げてどこかへ行った
あなたが俺の方を振り返って、驚く
そりゃそうだろうなァ、俺がこんな格好してんだ。
「…あなた」
愛しい奴の名前を呼べば、
『どうしたの』
と声が聞こえる
「…一回しか言わねェからな、よく聞いとけェ」
『うん』
意を決して、俺は口と指輪の箱を開いた
「ずっと好きだった、俺と結婚してください」
俺達の間を生温いような風が吹き抜けた___


(実弥 sideend)




『あははは、あはは!!』
思わず、声を出して笑ってしまう
「オイ…何笑ってんだァ…」
顔を赤くして、私のことを睨む実弥。
『いやっ…その、面白くて!』
「ハァァァ??」
『ごめんって!普段からは想像もできない様な言葉づかいするからさ…!大丈夫、カッコイイよ実弥』
グッと親指を立てると、実弥がグッと拳を握った
『暴力反対なんですけど?!』
「お前ェ……んで、答えは」
『答え…?…ふふ、     デージー貴方と同じ気持ちです!!』
「……?……!!」
実弥は一回よく分からない様な顔をしたが、直ぐに私の目を見た
「…良いんだな?」
『あったりまえ!  I want to live with you!                貴方と生きたい
「ハハ…お前、英語と生物得意だもんなァ」
『泣いてるの?』
「泣いてねェ…つかお前も泣いてんじゃねェかよ」
『だって、嬉しいんだもん!!』
実弥の手が私の涙を拭って、私の手が実弥の涙を拭った
「お前、教師なんだろォ?絶対俺と同じ所来いよォ」
『まだじゃん、実弥!私は免許取らないと』
「勉強なら教えてやんよォ」
『私首席なんですけどーー!!』
「バッカ、俺もだァ」
煉獄「うむ、おめでとう!!!いや俺も首席なのだが!!」
何処からかニュッとやってきた煉獄くん。
『わ、煉獄くん!有難う!先に結婚するね!!』
「貰ってくわァ」
煉獄「よもや、あなたに会ってしまったら目が肥えてしまったぞ!どうしてくれる!」
『うは、嬉し~~!分身しようかな』
「おい、浮気は許さねぇからな」
煉獄「分身でいいなら欲しいものだ!」
「煉獄ゥ、お前も頑張れよ」
煉獄「よもや、有難い!先輩も頑張ってくれ!!」
『お互い頑張らなきゃね~!』
煉獄「では、不死川夫妻!またな!!」
『ふさ…ッ』
「またなァ」
隣を見れば、笑っている実弥が居た
「俺、幸せで明日死ぬかもしんねェ」


『何言ってるの、私もだよ!!』
これから、忙しくなりそうだ。





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ンンンンピャンス!!!!!(?)

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