第48話

お泊まり④【21歳組】(甘)
10,859
2020/02/15 11:59
体制を崩してしまい、倒れ込んだ先にはお布団
『いっ…』


背中に伝わる衝撃に顔を歪める
伊黒「冨岡に手を出されたのか? 何処だ、何処を触られたんだ?? 早く言ってくれ、じゃないと俺が何するか分からん」
『エッ、む、む…』
伊黒「胸か?? 胸を触られたのか?? 」
そう言って小芭内は私の胸に手を当てやわやわと揉む
『ッ!! ちょっ、ホントやめ、ッ!』
辞めて と言う前に塞がれた唇、目の前に黄色と緑の瞳があった
伊黒「……あなたは無防備すぎる、だからこんな俺たちみたいなのに手を出されるんだ。気を付けろ、お前の事を皆が好いている」
トン と心臓の位置をつつかれ キュ と締め付けられる気がした
伊黒「…まあそんな俺ももう手遅れなのだがな」
ちゅ と控えめに鳴らされた音に思わず耳を塞ぎたくなる
小芭内はまた私に接吻をしてきた
何度も何度も角度を変えて、一度の接吻が長い
『ッんふ、ふぐ』
肺に、脳に酸素が回らない
小芭内の肩を強めに叩いても一向にやめる気配がない
『ン"!! ンン"! ッぶはっ、げほッ ヒュ』
突然息を吸ったので思わずむせる
伊黒「すまん、歯止めが効かなくてな…チッ、お前らもどうせそこに居るんだろう。出てきたらどうなんだ」
『っは、え?』
すると スパァン! と音を立てて扉が開いた
不「あなたテメェ何俺以外に手ェ出されてやがる」
『エッ、は、?!』
冨「…あなたお前は俺と(風呂に入ったから)裸の仲だろう」
『?!!!』
おかしな事をぬかす、同僚二人が立っていた
伊黒「まず最初にあなたに手を出したのは不死川だろう、何を言っているんだ? 冨岡は頭が足りてないみたいだな、ほぼ強制だろうあれは。…あなたも何逃げようとしているんだ」
押し退けて出ようとすればがっしり掴まれる右腕
『ッ、ちょっと離して、』
すると左手に握られる感触があった
不「はは、こうしときゃァ逃げらんねェだろ?」
グイッと顎を上に向かせられる
『アウッ?!』
冨「…不死川と伊黒より(俺の方が接吻が)上手い」
そう言うと義勇の顔が近付いて来る
『エッはっ、ちょっと!! 待っ…んッ?!』
ベロッと唇を舐められ、実弥に握られている方の手に力が入る
『ン、ぶっ!』
唇の間を割って入り込んでくる義勇の舌
伊黒「おい冨岡やめろ殴るぞ」
不「冨岡ァ今すぐ変われェ」
『ッンん、ふ』
義勇の舌が上顎、歯列をなぞり、私の舌に絡んでくる
ツツ、と私の口から涎が垂れた
『ヒュゥ、ふッ、~~~~~ッ!』
チュッ と音を立てて口が離れる
『ッぶあ! なに、すんの! ッッ?!!!』
いきなり後頭部を強く掴まれ、今度は実弥の顔が近くにある
ヂュッと強めの音が鳴り響く
『ン"ッ』
私が酸素を吸おうと少し口の隙間を開けた瞬間に口内に舌が入り込んで来る
『っふ、はっ』
ぐち、と嫌な音が部屋に響く
まるで頭を掻き回されているようで、脳が蕩ける
生理現象なのか、目から涙が零れた
不「!」
そっと優しく離れる唇
『…ッん』
肩で息をする私を引っ張ったのは、小芭内だった
伊黒「お前らばかり何なんだ」
自身の膝の中に私をおさめて、首筋に接吻を落とす
『ッ!』
慣れない感触に、びくりと肩を跳ねらせる
伊黒「…なんだか優越感に浸ってしまうな」
私の首筋の何処がいいのだろうか、舐めて美味しいのか?
なんて疑問を頭の中で浮かばせながら、流れてくる快感の電流に抗えないでいた
『ッあ』
冨「…なんだかいつもより違った顔で良いな」
不「…冨岡にしてはきちんと主語あんじゃねぇかァ」
下を向く私の顔を覗き込んで見てくる二人
空いていた右手を義勇の大きい手がそっと包んだ
異常な光景だ、なんてあなた以外誰も思っていなかった
『ッん』


冨「あなた、もう一度接吻しても良いだろうか?」

不「あなたァ、もっと激しいのが良いだろォ?」

伊黒「いつも先にいるお前が、今はこうして俺の腕の中に居る…堪らない、あなたが欲しくて堪らないんだ」



『(ああ、どうにかなる前に、誰か、誰か___)』


またチュッと恥ずかしい音が鳴り響いた




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🐔
🐔
どどどどどうでしたでしょうか?!
リクエスト有難うございます!!
ちゃんとご希望に添えていれば良いのですが!!
21歳組なんだかんだで仲良かったら本当に最高です…!
リクエストはしっかり消化していきますね!!
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¨
読んでくれて有難う!

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