第78話

お見舞い【村田・かまぼこ隊】(甘)
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2020/04/24 13:20
『ねえ聞いた?村田さん、蝶屋敷で治療中なんだって』
カラスのトキから聞いたその知らせを同期に伝える
炭治郎「そうなのか…よし、お見舞いに行こう!」
善逸「村田さん死んじゃったら甘味奢って貰えなくなるから行こう!!」
伊之助「子分が怪我してんのは放っておけねぇからな!!」
『今度こそ椿油貰う!!行こう!!』
半分クソみたいな理由で村田さんのお見舞いに蝶屋敷へ行った


しのぶ「村田さんですか?ああ、それなら奥の部屋に一人でいますよ」
『どこぞのボッチと同期ですもんね(?)』
しのぶ「全くです(^^)」
炭治郎「行こう三人とも!」
しのぶさんに案内された部屋に入れば、村田さんが黄昏ていた
善逸「何 黄昏たそがれ てるんですか?似合ってませんよ」
伊之助「怪我するとは弱味噌だな!!グワハハハハ!!」
『村田さん怪我してるし椿油使えないと思うので貰いますね!…あ、大丈夫ですか?』
村田「お前ら…!再開早々失礼だな本当!先輩だぞ!」
炭治郎「怪我の程度はどうですか…?」
炭治郎だけがしっかりと村田さん本意でお見舞いに来ている←
村田「竈門…!俺は竈門しか信じられないよ…!」
炭治郎「後輩にそんなこと言ってて悲しくないんですか?」
『ブハッwww』
村田「竈門…!!なんなんだお前ら!馬鹿にすんなら出てけよ!!傷に響くだろ!!」
四人「『嫌だ』」
村田「なんなんだよお前らッ!!」
『いや~カラスから聞いた時はホント笑っちゃいましたよ』
村田「心配したんじゃねえのかよ」
善逸「え?村田さん心配されたいの?」
伊之助「心配かけんのは弱味噌のする事なんだぜ!!!」
村田「クソ猪は俺の事弱味噌って言いたいだけだろ!!」
伊之助「誰がクソ猪だゴラァッ!!」
炭治郎「もーもー二人とも辞めないか、他にも怪我人は居るんだぞ?」
『んふwww諭されてるwww』
村田「え…何?俺はもうお前らと同期だとでも思われてんの…?先輩だぞ…?」
『大丈夫ですって…あれ?村田さんって何の呼吸使い手ですっけ?』
村田「みz((「普通の呼吸の使い手だってばあなた」
善逸が村田さんの返答を見事に被せた
『そっか、昇格したら普通柱か』
村田「違ぇよ生生流転でお前ら斬り刻むぞ」
『きゃー村田さん助平』
善逸「あなたちゃんには触らせないぞ」
炭治郎「あなた!村田さんから離れるんだ!」
伊之助「グワハハハハ!!」
村田「何で?!俺怪我してんのに扱い酷くね…」
『ごめんごめん村田さん、許して』
善逸「あ、買ってきた甘味もあるんですよ」
炭治郎「善逸…いつ買ったんだ」
善逸「…自分用で買ったけど村田さんのお見舞い品忘れたからさ…」
『自分用かよ』
村田「…複雑だけど有難うな」
伊之助「…ツヤツヤのでっかいどんぐりやる!!」
そう言って伊之助はどんぐりを数個ベットにばらまいた
村田「おわっ!…猪…有難うな」
炭治郎「…あ、そうだ俺もありますよ。これ、前に褒めてもらったおにぎりです」
村田「…!!竈門が握るおにぎりは世界一だと思ってるぞ」
炭治郎「褒めてもらえて嬉しいです!」
『………^^; ^^;』
炭治郎「…あなたは?」
善逸「………焦ってるね」
『わ、わ、わわ、忘れた(^^)(^^)』
任務帰りだしついさっき聞いたばっかだし…
何も用意してない、!
『うーーん…今から買いに行こうかな…』
すると扉が開いて、しのぶさんが入って来た
しのぶ「あら、やはりここに居ましたか。炭治郎君、善逸君、伊之助君。ちょっとお手伝いを頼めますか?」
炭治郎「はい!」
善逸「しのぶさんに呼ばれちゃった~~~!♡」
伊之助「なんだ!?勝負か!?」
しのぶ「有難うございます…では三人は着いてきてくださいね」
しのぶさんが三人を連れて部屋を出ていった
『…私忘れられてた??』
村田「…見向きもしてなかった様な…いや、考えるのは辞めておこう」
『そうですね』
そしてお互い無言の時間が続く
『…村田さん、お見舞い品何が良いですか』
あげないのも嫌なので、欲しいものをあげようと思う
村田さんは少し考えて、口を開いた
村田「…じゃあ、ちょっと目瞑って」
『目、?』
村田「良いから」
『はい、』
言われた通りに目を瞑ると、左頬と耳朶を包む様に手を添えられた
『?』
ちゅ、と口に当たった感触
『え、、?』
目を開ければ村田さんが少し顔を赤くして笑っていた
村田「…お見舞い品は、これでいいよ」
『え、は、え…接吻、?』
村田「…嫌だったか?」
『え…いや、じゃないです、けど…』
私の顔に熱が集まって、蒸発しそうだ
村田「そっか…今日は任務帰りなのにお見舞い来てくれて有難うな」
『イエ…トンデモナイデス…』
腕で顔を隠すようにすれば、村田さんはまた笑った
村田「ふはっ…赤くなりすぎだろ」
『えっ…いや、乙女の唇を奪うなんて…村田さんの、助平ッ!!』
村田「悪い…笑 」
『~~~ッ、もう!わ、私はここで失礼します!…今度、団子奢ってくださいね!』
村田「結局たかるのかよお前…」
『では…また!!』
村田「またな」
私は恥ずかしさから逃げるように、村田さんの病室を出た




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廊下でお手伝いを終えた三人と会った
『わっ』
炭治郎「あなた?村田さんの所から出てきたのか?」
なんかもう今は村田さんというワードが恥ずかしくて、更に顔の熱さが増した
『……ッ』
善逸「…?あなた、顔赤くない?」
伊之助「熱か!??」
『ちが…違う!今日は、もう私帰るね!』
そう言って三人をすり抜けて家に帰った

善逸「………あなた、確実に村田さんと何かあったな」
炭治郎「…照れてる匂いがしたな」
伊之助「ヘンな奴だな」
善逸「……まさか…村田ァァァァ!!!!」
炭治郎「善逸ッ?!どうしたんだ善逸!!?」
伊之助「ンだコイツ!!うるせえ!!」
善逸は村田さんの病室に行って大暴れし、叫び散らかしてしのぶさんにコッテリ叱られたとか。
🐔
🐔
村田さん…!!
口調が掴めなかったけど…
ナメられてる村田さん、どうでしたか?!
展開に悩みましたね、今回は…
遅くなっちゃってごめんね!!

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