第53話

無理です①【童磨・猗窩座】(甘)
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2020/02/23 15:26
※ごめんなさい、二人纏めました!!
なんかやってみたかった🙇🏼‍♀️🙇🏼‍♀️
(あなたちゃんは、鬼に苦手意識がある位です)

《せっかくのリクエストなのに所々変更しちゃって
ごめんなさい》







『…………………ナニコレ…』(小声)


はい、こんにちは、あなたです
え? どうしてこんなことになってるかって?
コッチが聞きたい ^^
今、白い部屋に、一人で…嘘です、鬼二人が居ます
どうして? なんで? 私、鬼は得意じゃないんですけど?
(得意な人は多分居ない)
…あと、めちゃくちゃ一人の鬼から嫌悪の匂いが凄い


『…………』


私はというと、部屋の隅の方でカタカタ震えてます。ハイ



童磨「まあまあ、猗窩座殿! 閉じ込められたのは俺ら二人じゃ無いみたいだし?」
『…(終わった…死ぬ…無理…神様…)』
猗窩座「…鬼殺隊の、女」
『(ききき、気付いてらっしゃる~~~~~~)』
童磨「あ~~~~…ねえねえ! 君、鬼殺隊だよね!」



トントン、と背を向けていた私の肩を長い爪で叩く
エッ、ちょっと、爪が少し食い込んでますけど?!



『…ッく、食い込んでますけど?!!! 痛い!!』


苦痛に眉をひそめながら、私は振り向いた
虹色の瞳で、目に 上弦 弐 と書かれている
私は反射的に、部屋の隅から横に飛び退ける



童磨「わあ! 反射神経が良いんだね! 俺らが上弦だから警戒してるのかな?」
『…俺ら…』


反芻するように、上弦の弐の言葉を理解する
私はバッともう一人の鬼を見た
ピンク色の髪、縦縞の紋様、目には 上弦 参 の文字



『!! な、え…え?!』
猗窩座「…女は喰わん」
『有難いけど…有難くない…』
童磨「えぇ~~~? 女は腹の中で赤ん坊を育てられるぐらい栄養分を持ってるんだから女を沢山食べた方が早く強くなれるのに~~」
『…ッ』
猗窩座「余計なお世話だ 黙れ」
童磨「つれないな~~…あぁ、そうそう! 初めましてだよね? 俺の名は童磨! そして彼処に居るのが猗窩座殿! さあ、君の名はなんていうの?」
『……ッ、時御神あなた…』



途切れ途切れに言うと童磨は笑ってみせる
その目は笑っていなくて、背筋がゾッとした



童磨「へぇ~~! 良い名だね、あなたちゃん! 君…凄い良い匂いがするね…」



するりと私の前に来て 首筋の匂いを嗅ぐ



『ッ! ちょっ…!』
童磨「…嗅いだこと無いなぁ~こんな匂いは…ちょっと猗窩座殿も嗅いでみてはどうだい? 女の子は皆同じような匂いがするけど…君は違うみたいだ」
『……臭いんですよ、来ないでください』
童磨「…ええ~~? むしろずっと嗅いでいたい様な匂いだけどな…あっほら、逃げないで」(グイッ



『ッ?!』



童磨は逃げようとした私の腕を掴んで、部屋の真ん中に投げた


猗窩座「…!」


すると後ろからまた腕を引かれ、誰かにぶつかる
その瞬間、首筋に何かが当たって すうっ と匂いを嗅がれた


『~~~?!』


身体を前に倒して感覚から逃れる
腕はまだ掴まれていて、逃げられない


童磨「猗窩座殿~~! あなたちゃん、凄い良い匂いするだろう?」
猗窩座「…お前に賛成するのは癪だが」
『っ…いや…ッ!!』
童磨「やだな~~~ あなたちゃん、あんまり騒ぐと本当に食べちゃうよ?」


童磨が前に倒れた私の身体を支えて笑っていない目で私を見た
ブワッと冷汗が出てきて、背中を伝う
舌なめずりした童磨を見て、心臓がどくんと動いた


童磨「…俺 実は~此処に来た時に、紙を拾ったんだよね~~見たい??」
猗窩座「勿体ぶるな早く見せろ、俺はお前と一刻も早く離れたい」
『……紙…??』
童磨「えぇ~~! 猗窩座殿は冷たいなぁ…あっそうそう、この部屋、お題を達成しないと出られないみたいだね!」
『お題?!』


鬼二人に挟まれながらも、童磨の顔を見上げる
童磨は にやり と口角を上げた



童磨「お題はね~~~…」

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