第106話

【宇髄天元・不死川実弥】
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2021/02/15 07:47
あなた
っ………!(避けられない…!)
不死川 実弥
 ── 風の呼吸

フワッと抱き寄せられ、強い風邪が吹き抜けた。
砂埃が舞い、思わず目を瞑る。
不死川 実弥
大丈夫かィ
あなた
……不死川さん、?
宇髄 天元
ヒューッお熱いねえ
あなた
宇髄さんも……?
不死川 実弥
チッうるせえ…!!(照)

どこから現れたのか、宇髄さんは私達を見てずっとニヤニヤしている。
(ちょっと恥ずかしいんですけど……!!)
あなた
し、不死川さん。
もう大丈夫です、ありがとうございました

ずっと支えてもらうのも申し訳なくて、腕を押して立ち上がった。
あなた
(ちょっとふらつくけど大丈夫)
宇髄 天元
オイオイ、派手にふらついてんじゃねぇか
不死川 実弥
ア゛!?

音もなく私の隣にやってきた宇髄さんは、その腕を私の腰に回した。
あなた
!!?
不死川 実弥
オイ宇髄ィ……離れろォ………
宇髄 天元
やーだね~!
取られたくないなら派手に守らねぇとなあ?
不死川 実弥
…………代われェ

二人が言い合いをしている間に、私は少しずつ回復の呼吸を始めていた。
あなた
(シィィィィィィ)

その間も不死川さんと宇髄さんの言い合いは、ヒートアップしていた。
そんなに言い合いするか…………??(←原因)
だんだん落ち着きを取り戻してきて、脚に力が入る。
あなた
(よし!行けそう)
不死川 実弥
だからァ!!お前全部知ってんだろォがァ!!
宇髄 天元
あー??なんも知らねぇ
不死川 実弥
チッッッッ!!!!(怒)

…私が知らない間にめちゃくちゃヒートアップしてない???
あなた
あの、わたs((
宇髄 天元
あなたはいつか絶対四人目にするって決めてるからなぁ~
あなた
えっ
不死川 実弥
チッくそがァ!!
あんま言ってると刻むぜ宇髄ィィ………
宇髄 天元
はあーーん???やってみろよ~~~(煽)
あなた
…………

ヨシ!!
助けて貰って申し訳なさすぎるけど!!
置いていこう!!!
私はスルッと宇髄さんの腕をぬけて、踵を返して…
このまま帰る!!!よし、行くぞ!!!
そう一歩目を踏み出そうとして、出した右足は地面には届かなかった。
不死川 実弥
何逃げようとしてんだァ…………
宇髄 天元
おいおい、置いてこうってのかあ?
助けてもらったのに随分非情なオンナだぜ
(筋肉を主張する)二人に肩を掴まれて、私の肩はミシミシと悲鳴をあげている。
あなた
えっ、いや、そそそそそんなワケ………
宇髄 天元
ないよなあ!
あなた
ヒイッ
不死川 実弥
元気になったのかァそりゃァ良かった……
なら、これからちょっと付き合えるよなァ?
あなた
…………ちなみに、拒否権は…?
宇髄 天元
あるわけねぇだろ♡
不死川 実弥
早く行こうぜェ…楽しみだなァあなた?
あなた
……………ソウデスネ
宇髄 天元
もう逃げんなよ♡
不死川 実弥
まァ逃げても捕まえてやっから安心しろよォ
あなた
(これから私どうなっちゃうの────!!??)















──────





あなた
わあ!!これ美味しいですね!
不死川 実弥
だろォ
宇髄 天元
やっぱおはぎ好きな不死川のセンスは間違ってねぇわwww
不死川 実弥
宇髄ィ…これ以上それ言ったらタダじゃ済まねェからな…
あなた
あ!すいませーん!みたらし団子一つ!






この後日、風柱と音柱と一緒に女性隊士が甘味処に入ったことが瞬く間に広がったらしい。
あなた
(あれ…なんか大事おおごとになってません?)
不死川 実弥
(気にすんなァ)
宇髄 天元
(きっと不死川が怖ぇからだな)
不死川 実弥
(黙っとけェ…)




めでたしめでたし(?)

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