『……壱の型…!』
なんとか力を振り絞って型を出そうとする
その瞬間、目の前が見慣れた色に包まれた
冨岡「 水の呼吸 壱の型 水面切り 」
炭治郎「…あなた!あなた!」
『た…んじろ…』
目の前が開けると、眉を下げて憂色を浮かべている
炭治郎「大丈夫、じゃなさそうだな…」
『面目ない…』
倒れかけている私を優しく支えてくれる炭治郎。
あ、炭治郎あったかいなあ…
冨岡「(なぜそんなになるまで)言わない」
炭治郎「『?』」
冨岡「なぜ(そんなになるまで誰かに言わない)!」
炭治郎「(義勇さんから凄く心配の匂いがする…)」
私を見る冨岡さんの目が凄く心配そうで、思わず私は眉をひそめていた。
『ご、ごめんなさい…鴉には伝えたんですけど、代わってくれる隊士が来る前に鬼と対峙してしまって……』
冨岡さんは黙ったまま私に一歩一歩近づいてくる。
そのまま冨岡さんは、私をだき抱えた炭治郎もまとめて抱きしめた。
炭治郎「ぎっ、義勇さん!?」
『!』
冨岡「…(俺が助けてやるから、守ってやるから)俺に頼ることを知れ」
炭治郎「『!』」
炭治郎「へへ…義勇さん苦しいですよ」
『ありがとうございます…』
なんだかボーッとしてきてそのまま体温に縋り付くように二人に腕を回す。
『……今度からは…気を付けますね…』スヤァ
私の意識はどんどん深い闇の中に沈んで行った。
・
炭治郎「………あなた、寝ちゃいましたね」
冨岡「…………………………ああ」
炭治郎「義勇さん、照れてる匂いがします」
冨岡「…………俺は照れてない」
炭治郎「あっ嘘の匂いが!」
冨岡「………いいから早く行くぞ」
炭治郎「あっいつの間に!?義勇さんあなたまで持っていった!
……………あんな義勇さん、初めて見たなぁ」
炭治郎は嬉しそうにクスッと笑って、すぐに冨岡の後を追った。
冨岡「…(あんな行動をとるなんて…俺は一体どうしたんだ)」
冨岡は腕の中に眠るあなたの熱を持つ頬に手を当て、するりと撫でた。
冨岡「………おやすみあなた」
【必読❗️❗️】
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お久しぶりです!
中々更新出来てなくてすみません🙇🏼♀️
テストに部活の大会が重なり、中々キリのいいところまで書き上げることが出来ませんでした。
今回の余談は【アンケート】です!
何のアンケートかっていうと、登場人物のセリフの表示について!!
今までは『』カギカッコを使っていたのですが、読者様に吹き出しはどうですか?との提案を頂いたので!
吹き出しが見やすい!→→→❤️いいね
カギカッコ『』のままでもいい→→→💬コメントでスタンプをお願いします!
期限はこれから1週間後です!
ということは1/27日ですね!
その日見て、多かった方にこれからします!
期限までは今まで通りカギカッコ『』を使っていくのでどうか把握よろしくお願いします!🙇🏼♀️🙇🏼♀️
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。