第36話

箱 【童磨】
10,301
2020/01/15 04:37
『、、、何故貴方がここにいるんですか!!』
童「いや~~わからないねぇ」
そう言って目の前でくつくつと笑う上弦の弐
なんで一緒に居るのかって??
コッチが聞きたいけど、、、


なんだか狭い箱に入れられてしまったみたいで
正方形ぽくて私の股の間にアイツがいるって感じだ
顔を見るとその顔は余裕に満ち溢れていた
くそぅ、鬼め!!!!
童「ねえねえ、名前なんて言うの?俺童磨!」(ズイッ
『エ』
なんか近づいて来てないか??
顔が近い!!
思わず口を両手で抑えてしまった
『、、、あ』
童「食べちゃうよ~?」
ペロリと手を舐められてすぐさま手を離す
『ッ、時御神あなたです、ち、近い!!』
童「ありゃごめんね~~?あなたちゃんかぁ可愛い~」
ぺたぺた私の顔を触っていく
刀に手をかけた
『エッ?!!』(スカッ
腰を見ると刀が無かった
『刀ァァァ!!ない!!エッ嘘?!』
童「あ~~ごめん、俺がどっかやっちゃった☆」
『、、、』(ボゴ
腹に拳を1つ沈めておいた
童「鬼だからね~効かないよね~」(ニコ
『はぁァ、仕方ない、ここは仲良くしましょう!』
パチンと手を叩いて提案する
童「いいね~~俺も賛成!!」
『刀も無いですし、こんな状況じゃ私が喰われて死ぬだけなんで!いや絶対喰わないで下さいよ、童磨さん!』
念押ししておかなければ確実に死ぬ
すると童磨さんがニッコリ笑って小指を差し出した
童「人間ってゆびきりげんまんってやつするんでしょ?」
『ああ、いいですよ、、、って待って、ホントに指ちぎんないでくださいね!』
童「指ちぎるの?」
『えっと童磨さんは小指出してるだけで良いですよ、私が歌うので』
指を絡めて、ゆびきりげんまんと歌い出す
『~~~ゆびきった!』(パッ
手を離して童磨さんの顔を見る
童「へぇ、破ったら針千本飲まされるんだね~~」
『童磨さんが私のことを喰らおうとしたらですけどねェァァァァア!!』
ポトリと私のお腹の上に指が転がる
『えぇ、え??』
童「指ちぎって約束するんでしょ?だからさ~」(ズズ
目の前で指が再生する所を見てしまった
『ッあ、うぅ』
目を瞑り背中の方で拳を作る
『私の指はちぎらないでくださいね?!』
童「わかったよ、だからそんなに警戒しないで」
『、、、そんな軽々しく指とかちぎらないでください』
童「なんで??再生するのに??」
『、、、見てるとこっちまで痛いからです!見たら行けないものを見た気が、、、』
すると童磨が虹色の瞳からポロポロと涙を流し始めた
『え?!ちょっと、なんで泣いてるんですか』
隊服の袖で涙を拭き取る
童「優しいねぇ~~~あなたちゃん!なんか心臓の当たりが暖かいというか、、、まあ、わかんないんだけどね」
『、、、そうですか、ちゃんとした感情芽生えるといいですね』
童「えぇ~?もう俺は芽生えてるよ?」
『なんだか空っぽなんです、童磨さんの感情は』
少し俯いて言葉を紡ぐ
『こう、、、上っ面だと言うか本当は思って無いというか、、、いや、人それぞれですね、すいません』
童「俺、鬼だけどねぇ」
『ふふ、案外鬼も優しいのかもしれませんね、アッでも人を食べるのは駄目、、、あれ?』
童「、、、」
『ちょっと、、、え?あれっ、、、人は動物を食べて、鬼は人を食べて、、、?え?』
何がなんだか分からなくなっていると頭に手が乗っかった
童「、、、いいんだよ、あなたちゃんは考えなくても」
『!そうですか、、、何かありがとうございます!』(ニコ
童「どういたしまして(可愛いなぁ)」
案外、この人もいい人なのかもしれない
『さっ、こんなことより出ることを考えますか!』
童「え~~もうちょっと俺と居ようよ~~」
『嫌ですね、今日は私の好物の日なので!』
童「好物?」
『私はえび天の蕎麦が好きなんです!今日はそれを作る日なので!』
童「俺は女かなぁ」
『エ"ッ』(ビクリ
童「あはは大丈夫だって~食わないから!」
ケタケタ笑っているがその目はどこか笑っていない
改めて鬼といることを実感した
何かすれば出れるという訳でもない、、、
『あっ』
童「どうしたの?」
『これ、時間で出れるのかも!?』
童「君の呼吸は?」
『時の呼吸です!ちょっと時間を進める技出しますね!』
『(時の呼吸 肆の型 後時)』
シーーーーーン
『出れない!!』
童「ククッあははは」
童磨さんが笑った瞬間、ズズッと箱が縮まった
一気に童磨さんとの距離が近くなる
『エッなんで!?』
童「クッ、、、あなたちゃんは面白いね!
君の背中の壁に 技を使ったら箱を縮める って書いてあるんだよ」
身をよじって背中の壁を見る
そこにはしっかりと童磨さんが言った事が書かれていた
『ウワァァァァァァ!!えっ墓穴掘った!!最悪!!』
童「は~~本当に飽きないね、君は!もっと一緒に居たいなぁ」(ギュッ
抱き締められた
『うわ、いやぁぁ』


『んバッ!!』(ガバッ
目が覚めて身体を起こす
辺りを見回すとそこは自分の家の布団の中だった
『え?夢?やけに現実味がある夢だな、、、』
そう思いふとお腹の方を見る
ころり
スカートに転がったのは_____


箱の中で切った童磨の指だった



『エッいゃぁぁぁぁぁああ!!』



🐔
🐔
童磨、初参戦!
初めて鬼との絡み書いた、、、
どうでしたか??
リクエスト待ってますので!
よろしくね~~~~~😸😸

















童「 は~~~あなたちゃん可愛いかったなぁ、
欲しくなっちゃったなぁ、、、

、、、あ!そこの君!また来てくれたんだね!ありがとう!
俺が極楽に導いてあげるよ!


___だからほら、こっちへおいで?」

プリ小説オーディオドラマ