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第1話

プロローグ
26
2018/11/22 10:30

 ―――――――――――蝶佳チョウカ、あなた友達の気持ちを知りたいと願っていたわね。
あなたにとっておきの魔法が見つかったの。
試してみなきゃ効果は分からないわ。
だから、特別にあなたにかけてあげる。
  また、話聞かせて――――――――――――――
 目が覚めて異変に気づいたのは、通学に使うバスに乗ってからだ。

『今日休めば良かったわ。』
『最悪。またハズレた。』
『あーあれやっとかなきゃいけなかったな。面倒くさいな。』

そんな声が重なるようにどわっと、私の耳に流れこんで来た。
(なんだか、うるさい・・・。)
吐き気がする。耳が、頭がかちわれそうだった。私は急いで耳をふさいだ。
(なに・・これ・・・)
なんで声が聞こえるの!?誰も口を開いていないのに…!
私が周りを見回すと、何人かの乗客が何か不気味なものを見るように私をみた。私は怖くなって前を向き直した。そのとき、あの夢が頭をよぎった。

≪あなたにとっておきの魔法≫
       ≪特別にかけてあげる≫

いや、そんなはずない。夢は、夢のはず。でも、そしたらこれは・・これは・・・何?
理解しようとしても出来ないこの状況を、私は飲み込めないでいた。
(とりあえず降りるまで耐えるしかない。)
そう思った時、後ろからトントンと肩を叩かれた。私は恐る恐る少しだけ耳から手を離し、後ろを向いた。そこには首にヘッドフォンをかけた、私より15センチ以上も高い男子が居た。制服を見る限り同じ学校だ。でも、誰か分からない。
「もしあれだったらヘッドフォン要りますか?」
彼は自分の耳を差しながら、ヘッドフォンに手をかけた。
私はこわばった喉から絞り出すように声をだして答えた。
「あ、あなたは誰ですか?」