ここからが本題
やっと稲荷崎高校の番が来た。
疑ってる訳じゃない。
でもマネージメントの手伝いをしてたわけだから
必然的に怪しくなってしまう。
だからちゃんと聞いて本当のことが知りたい。
むやみに疑いたくない。
“ちゃんと”やるんだ。
北「失礼します。」
夢「遅くにすみません。」
眼力やばい。
目ぇでっか。
羨まですわ。
北「いえ、大丈夫てすよ。」
夢「ありがとうございます。」
呪術師のことを説明すると、
北「そぉやったんですか…そら大変やな。」
うわぁー!!申し訳なさそうな顔しないで!!
北さんがやると土下座したくなっちゃうっ!!
夢「じゃあ本題に入りますね。この合宿中何か変わった事ありませんでしたか?」
北「…うちの梶谷が、サボりながら苺田さんとよぉ話しとるのは見たわ。
話しとると言うより“話し合ってる”みたいな……」
え、絶対それじゃん。
北「それで話し掛けるとめっちゃ驚いていそいそどっか行っとったで。」
夢「多分それで確定ですね。」
北「せやな。これからマネージャーの子の話も聞くんやろ?頑張ってな。」
え、めっちゃ優すぃい。
惚れるわ。
夢「はい!ありがとうございます!」
犯人、わかったも同然なんだけどね。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!