花宮について行くと急に止まって話し出した。
夢「あの、岩泉さん。私からしたら、誰にも言わないって貴方だけ信用できます。だから、絶対誰にも言わないで下さい。」
暗い声でそう言われた。
岩「分かった。絶対言わねぇ。」
そう言うと花宮は安心したように微笑み、喋りだした。
夢「岩泉さんは呪術師って聞いた事ありますか?」
呪術師……。ばぁちゃんやじいちゃんに聞かされていた。
岩「あぁ。知ってる。」
夢「私、呪術師なんです。任務で青葉城西に来ました。」
え、……。
岩「じゃあ呪霊って奴がいるのか?」
夢「はい。特級呪霊という、呪霊の中でもかなり強い呪霊です。最近男バレで体調を崩す人が多いと聞きました。それは呪霊のせいです。……なので決して、部員目当てではありません。」
心を見透かされた感じだ。
岩「そうか……。及川達がごめんな。先月問題が起きたばかりだから。」
そう言ってみると花宮は首を横に振った。
夢「部員思いなんですよね?分かってます。」
岩「ありがとな。分かってくれて。」
少し話して、及川が心配するからと解散した。
明日からどうなるんだろうか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。