いっけなぁい、いっけなぁい♪
遅刻しちゃうー!!
ボサボサの髪の毛。着崩した制服。口にくわえたパン。
なんともだらしない姿だろう。
でもしょうがないよねブレザーの制服来たことないもん。
中学ではセーラー服、高専では学ラン。
ブレザーとは無縁の人生を送ってきたんだから!!
とか言ってるうちに着いちゃったよ。←言ってない。
青葉城西高校。
流石に身だしなみは整えるか。人間の第一印象は見た目からだから!
髪をとかしーの、制服を整えるーの、パンを食べ終わるーのして、よし!
いざ潜入だ!!
•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪校舎の中•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
えーっと職員室はどっこだぁー?
見当たらないぞー?
ドスン
夢「うぉわぁぁ……。」
おぉっと女子らしからぬ声が出てしまったようだ。
岩「大丈夫っすか?」
……おぉ頭どうなってんの?すげぇ……ウニみたい。
夢「だ大丈夫っす。」
ついウニくんみたいな口調で言っちゃったよ。てへっ♡
ついでに職員室の場所も教えてもらうとしようじゃないか!!
夢「あの、職員室って何処にあるんですか?今日転校してきたもんで……。」
さぁ教えてくれるのか!!
岩「あぁいいですよ。一緒に行きましょう。」
おぉ!!めっさいい子やないか!
気に入ったそ♡
夢「すいません。ありがとうございます。」
•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪職員室前•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
岩「ここが職員室だぞ。」
優しい少年だったよ。
案内してもらってる時に随分話して、爽やか好青年だった。
岩泉一って言うらしいけどまさかの3年。先輩だったよ。
めっちゃ失礼なこと思ってたんだけど。ごめんなさいね。
夢「ありがとうございました……。」
岩「いいや、こんな事当たり前だから気にすんな。」
はぁ?最後までイケメンかよ。爽やかイケメンかよ。
悟とは比べちゃいけない感じだわこれ。
夢「失礼しまーす。高専から来た花宮あなたでーす。」
ゆる〜く挨拶すると、
「あぁ、貴方が!どうぞ中に入ってください!」
めちゃ歓迎された。
「花宮さんのクラスは2年5組です。よろしくお願いします。」
夢「いえいえーこちらこそ。それと、最近けが人などが多いと聞いたんですが何か共通点はありませんか?」
「共通点ですか……あ、大体の人が運動部でその中で男子バレー部が多いかと。」
男バレか、なら
夢「なら男バレに入部したいんですけど、」
「わ、かりました……あの、ですがもう1人のマネージャーには気をつけてくださいね。彼女、自分の親が有名企業の社長だからってなんでもしていいと思ってるし、我が校は彼女の家から多額の寄付を受けているので。」
めんどいなー。大人の事情ってやつか。
まーとりま頑張るか!この学校やけに呪霊多いし。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!