買い物中に車に撥ねられてしまった貴方は病室で寝ています。それは彼にとっても信じ難い事実で彼はずっと泣きっぱなしでした。
強盗に入られ、怪我をしてしまった貴方。彼は毎日病院に来て、一日一日の事を日記にして話してくれました。
彼は貴方が目を覚まさなくなってから見間違える程性格が大人しくなりました。...それは本当に彼なのですか?
貴方が刺されそうになった彼を庇って目を覚まさなくなったのを彼はよくわかっています。彼はごめんね、と自分を責め続けます。
死人のように眠る貴方に問いかけるように聞いてきます。不安で不安で毎日問いかけて来る彼の目は貴方に取り憑かれたかのように死んでいました。
彼にとって貴方は大事な人であり、守りたい人。その貴女が眠り入ってしまい、彼は目の下に隈を作りながら会いに来てくれます。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!