龍友side
トレーニングをして気持ちを切り替え会場へ
みんなで円陣をくみ、集中
曲がかかり始め会場にいるファンたちの声援が聞こえてきた
俺と涼太が歌い始めると凄い歓声が
よし!いくか!
そう思い、歌いながら下へ降りる
ステージの真ん中に行った時
ふと、目が合った子がいた
その子は俺のことをガン見し自分の左手と俺の左手を交互に見ていた
それが気になって俺がチラッと自分の左手の小指を見てその子の左手に着いている糸を見ると
繋がっていた
俺は一瞬時が止まったように感じた
やっと見つけた
運命の人
俺が立ち止まっていると亜嵐が
亜: 龍友くん、移動だよ
そうや、LIVE中やった
とりあえず切り替えて移動した
俺はそこからその子のことしか考えられなくなったんだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!