第4話

C
700
2018/10/30 08:14
綺麗な花があったから、ひとらんに見せに行こうと思い、足を急がせる。

いつも通り、裏庭にいるひとらんに見せる。

すると、顔色を変え、俺に質問をしてきた。


何か、あった?


と。

なんもないと伝えると、植えとくから帰ってていいよと言われ、裏庭を出ていく。

少し、気になって、覗いてみると、持ってきた花をすぐには見えないところに植えていた。

俺は気になって、図書館にいる、エミさんに話してみた。
オスマン
なあなあ、エミさん。
黄色い色をした薔薇みたいな花って何か知っとる?
すると、エミさんは読んでいた本をパタンと閉めて、ゆっくりと口を開く。
エーミール
もしかして、『マリーゴールド』の事です?
オスマン
『マリーゴールド』??
聞いたことの無い花だった。

知ってるのは、ひとらんとエミさんくらいだろう。
エーミール
『マリーゴールド』の花言葉は_____
そんな、花言葉なんか。

きっと、ひとらんは勘違いしてしまったに違いない。

ごめんな、ひとらん。

俺、なんともないで。

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