第8話

G
682
2018/10/31 15:25
マンちゃんが外交から帰ってきて、2週間ぐらいが経った。

マンちゃんは今も、欠かさず裏庭に来ていた。

すると突然、エミさんが、
エーミール
そろそろ教えてあげても、ええのでは?
時間も時間ですから。
と言うものだから、思い切ってマンちゃんの部屋の訪れる。

コンコンとドアをノックすると中から
オスマン
はぁーい。
入ってええよー。
と、マンちゃんの声がした。

失礼するね、と聞こえないぐらいの声で言い中に入る。

すると

中は、綺麗になっていた。

この前見た時とは、比べ物にならないぐらい。

俺が見た時、あんな量は片付けれないと思ったのに。

見間違えかもしれないと思った俺は、なかったかのように、マンちゃんに話しかける。
ひとらんらん
マンちゃん。
実はね、教えたいことがあるんだ。
俺が言ったことに対し、マンちゃんは
オスマン
俺も、ひとらんに教えて欲しいことがあるんや。
と言う。

マンちゃんが、いっせーのーでで言おう!

と言うもんだから、そうすることにした。
オスマン
いっせーのーで...
ひとらんらん
花言葉、教えてあげる。
オスマン
花言葉、教えて欲しいめう!
え?と思ってもなかったことに驚いた俺達は情けない声が出た。

マンちゃんが笑うもんだから、俺も釣られて笑う。


落ち着いたところで、先にマンちゃんが口を開く。
オスマン
実はな、『マリーゴールド』あるやんか?
あれ、エミさんに花言葉、教えて貰ってたんよ。
それでな、俺、そんな意味なんかって思った。
オスマン
ひとらんに心配させるようなことさせてもうた。
ごめんな、ひとらん。
オスマン
それでな、いい意味の花もあるって知ったから、それをひとらんに教えてもらいたいんや!
そういうと、マンちゃんは俺の手を取っておねだりをした。

俺は、マスクを取って、
ひとらんらん
俺も、マンちゃんが『マリーゴールド』を持ってきた時は焦ったよ。
だから、マンちゃんには、そういうことな無いように、楽しく花と触れ合って欲しい。
ひとらんらん
マンちゃんが、花で笑顔になってくれるなら、俺は喜んで花言葉を教えてあげるよ。
交渉成立やな!

と言って、笑顔を浮かべるマンちゃん。

俺も、できてるかどうか分からないが、笑顔を浮かべた。

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