マンちゃんが外交から帰ってきて、2週間ぐらいが経った。
マンちゃんは今も、欠かさず裏庭に来ていた。
すると突然、エミさんが、
と言うものだから、思い切ってマンちゃんの部屋の訪れる。
コンコンとドアをノックすると中から
と、マンちゃんの声がした。
失礼するね、と聞こえないぐらいの声で言い中に入る。
すると
中は、綺麗になっていた。
この前見た時とは、比べ物にならないぐらい。
俺が見た時、あんな量は片付けれないと思ったのに。
見間違えかもしれないと思った俺は、なかったかのように、マンちゃんに話しかける。
俺が言ったことに対し、マンちゃんは
と言う。
マンちゃんが、いっせーのーでで言おう!
と言うもんだから、そうすることにした。
え?と思ってもなかったことに驚いた俺達は情けない声が出た。
マンちゃんが笑うもんだから、俺も釣られて笑う。
落ち着いたところで、先にマンちゃんが口を開く。
そういうと、マンちゃんは俺の手を取っておねだりをした。
俺は、マスクを取って、
交渉成立やな!
と言って、笑顔を浮かべるマンちゃん。
俺も、できてるかどうか分からないが、笑顔を浮かべた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。