第25話

宿題
196
2019/09/02 07:39
わたしは達は隣の部屋、わたし達三つ子が使わせてもらっている部屋で宿題をする事にした。
一松
一松
どこが分からないの?
よく分からない所は、数学でホントにある。


三つ子の中では数学や理科が得意りか姉さんに頼んだのだ。
あなた

んーとね、ここ

一松
一松
ああ、ここは、こっちの数をこうして……
あなた

なるほど……

カラ松
カラ松
そうだったか?俺はこの数をああして……
ありゃりゃ?
あなた

答え……どっちもバラバラ……

一松
一松
俺の方が正しい
カラ松
カラ松
いや、俺だろ
うーん、どっちだ?
あなた

あ、答えのページ見てさ、どっちが合ってるかで決めたら?

カラ松
カラ松
だな
一松
一松
このページ
どれどれ……。
あなた

一松が……合ってる

一松
一松
よし
あなた

あ、でも、解き方はカラ松が合ってるよ

わたしは、解説を指さした。
カラ松
カラ松
偶然ってことか?
あなた

だね

一松
一松
でも、クソ松間違えてるし
カラ松
カラ松
えー!
あなた

……ねえ、一松。思ってたんだけどさ、

わたしは一松にある質問をした。
一松
一松
何?
あなた

どうしてカラ松のこと、クソ松って言うの?

一松
一松
……え?
カラ松
カラ松
……俺はカラ松だ!クソ松じゃない!
一松
一松
……お前はクソ松なんだよ!
ドン!
あなた

カラ松
カラ松
一松が机を叩いた。


な、なんで……?


わたしの質問が……悪かったんだ……。


でも……なんで……?
あなた

一……松?

カラ松
カラ松
ど、どうしたんだ?
一松
一松
……いっっっっつも!変な言葉使って!何言ってるかわかんねぇーんだよ!
カラ松
カラ松
おい、一松……
一松
一松
イッタイんだよ!イッタイからクソ松なんだよ!
あなた

一松……落ち着いて……

一松!


それ説明になってない!
一松
一松
俺はあんたを……!兄さんなんて呼びたくない……!
わたしは一松の手を掴んだ。
あなた

一松……どうしたの?二人のことだからさ、部外者のわたしが聞いちゃって、ごめんね。でも、一松、どうしたの?落ち着こ?

一松
一松
……
カラ松
カラ松
別に一松が、俺のことを兄さんって呼ばなくてもいい。呼びたくないんだったらな
カラ松は、無理をしている。


無理をしてなんでもない声を作っている。


無理をしてなんでもない顔を作っている。


でも、しぼんでる。


気持ちは、しぼんでいる。
一松
一松
……なんで同じなんだよ……
膝に顔をうずくめ、蚊の鳴くような声で呟く。


同じ……?


も、もしかして、顔とか、家族ってこと!?


それは言っちゃダメじゃん!
カラ松
カラ松
同じ……か……。俺も、違うって思ってた。
あなた

……?

……一体なんの話?


ここでわたしは疑問を一つ。
あなた

一松、話ぶり返す様で悪いんだけど、イタイって何?

カラ松
カラ松
それは俺も気になっていた。イタイってなんだ?俺は一松を知らぬ間に痛めつけてしまったのか?
一松
一松
……はぁー、別にいいの
そういう一松の口元は、笑っていた。
あなた

えー!気になる!

一松
一松
いずれわかるって(多分)
カラ松
カラ松
今多分って聞こえたような……
一松
一松
俺お前は一生わかんない
カラ松
カラ松
えっ
あなた

んじゃ、宿題終わらそ!

カラ松
カラ松
おう!
一松
一松
うぇーい
あなた

なんで一松嬉しそうなの……?

一松
一松
へへっそう?
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二人に、聞き忘れた疑問があった。


同じって、どういうことだろう?


カラ松の反応で、わたしが思ってたのと、違ったみたい。

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