第93話

九十三話
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2022/09/07 12:56
宮床side

『会最月の個性、欲しいと思わないかい?』

『、、、え?どういう、こと?ルナリアちゃんの個性が欲しいって、え、、?まず、個性ってもらえるの?」

『そういうことをできる個性もあるんだ。』

『、、、お父さんができるってこと、、?』

『あぁ。まぁ、それは双方の同意があるか、相手が瀕死になっていないとできないんだけどね。』

『で、、でも、きっとルナリアちゃんは同意してくれないと思うし、、だってルナリアちゃん、個性が命みたいな人だし。』

『まぁ、、”今は”そうだね。だから、手段は一つ。会最月を瀕死の状態にするんだ。』

『えっ?!で、でも、そんなこと、』

『朱鳥。会最月の個性が欲しいんだろう?何度も何度も馬鹿にされ、想い人との関係も邪魔される。雄英高校ヒーロー科は未来のヒーローを育成する場。個性がなくなった人物をそのままヒーロー科においておくかは考えにくい。』

『で、、でも、私、ヒーロー志望だし、そんなことしたら轟くんに嫌われちゃうかも、、』

『私はどちらでも良いんだ。朱鳥がしたいようにしなさい。私はいつでも朱鳥の味方だからね。』

『お父さん、、、少しだけ、私に時間ちょうだい。』



、、、あぁ、、また、轟くんとルナリアちゃん、一緒にいる。

なんで?私の方が轟くんと長くいたし、信頼されてるはずなのに。

ルナリアちゃんが変だから?轟くん、優しいもんね、そういう子、放っておけないんでしょ?

どうしたら私のこと、見てくれるの?

二人の背中をただじっと見ることしかできないなんて。

ひどい、私をこんなにしたルナリアちゃんが、憎い。







なんで、え、、、ぇ?

轟くんの目が、今までと違う。

何か、大切なものを見る目。

愛しいものを見る目。

私にあんな優しい目を向けてくれたことなんてない。

なんで、どうして、私の方が、私の方が、私の方が、、、、、、


『お父さん。私、やりたい。』
『翌日』

宮床:、、、ルナリアちゃん。

会最:何?

宮床:その、、私、前、言い過ぎちゃったなって思って。二人きりで話したいんだけど、、良いかな?

会最:、、、、

宮床:?

会最:ふぅん、決めたんだ。ボソッ

宮床:え?

会最:なんでもない。良いよ、行く。

八百万:(大丈夫でしょうか、、)

麗日:(で、でも、いつまでもこのままじゃ、仲直りできんし、、良いんとちゃう?)

芦戸:(私ら朱鳥ちゃんからなんも聞いてないけど、、なんかあったのかな?)

葉隠:(お父さんと話したとか?)

耳郎:(二人きり、、)

蛙吹:(何もないと良いけれど、、ケロ)

女子:(不安しかない、、)

焦凍:、、、

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