会最:、、、轟、悲しい顔しないでよ。私が悪いことしたみたいじゃん。
焦凍:俺、、、悲しい顔、してるか?
会最:、、、うん。あと少しで泣いちゃいそうな顔してる。私がどっか行っちゃうの、嫌?
なんでだろうな。
さっきから、お前の話を聞いてると、胸が締め付けられて痛くなる。
編入してきたときは良いイメージなんてなかったのに、、
あぁ、そうか。
これが、
会最:轟?聞いてる?
焦凍:好きだ。
会最:え?
焦凍:会最。お前のことが、好きだ。
俺の気持ちは、こういうことなんじゃないかと思う。
この言葉がスラスラと口から出たことが証拠だ。
会最:轟が、、私を?
焦凍:お前が困るのは分かってる。
会最:「好き」って、、え?一緒にいるから?
焦凍:それもあるが、、、会最の方が強いのは分かってる。でも、、そばに居て、支えてやりたい。会最、確かにつえぇけど、意外と弱いから。
会最:何それ、どういう、、、意味分かんない。これが、皆にとっては普通?私が知らないだけ?
焦凍:今は無理だよな。でも、、もし、お前がどこか遠くへ行ってしまったら、俺は絶対にお前を見つけ出す。俺の気持ちは叶うことがあるかは分からねぇけどな。
会最:、、、
焦凍:だから、半端なとこに隠れんじゃねぇぞ。
会最:、、、あはは、何それっ!私知ってる、小さいときに、お母さんとお父さんと一緒にかくれんぼして遊んだんだけど、二人とも分かりやすいところに隠れてるから、すぐ見つけちゃって、、『もっとちゃんと隠れてっ』って言った記憶ある。
焦凍:ふっ、じゃあ、そういうことだ。ちなみに俺はかくれんぼしたことねぇけど、、きっと会最ならすぐ見つけられる。見つけてみせるから。
会最:、、、そっか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。