あなたside
正直なところ 、お兄ちゃんと離れたくないっていうのが本音
好きだからとかそういんじゃなくて
勿論それもあるんだけどほんとに安心する
昨日の夜笑い合いながら遊んだだけで 、だいぶ心が軽くなった気がするし
やっぱりお兄ちゃんは私にとって精神安定剤なのかもしれない 笑
ずっとずっと私の側にいてくれたお兄ちゃんだから 、私の慰め方とか全て分かっているのかのように過ごしてくれる
そんなお兄ちゃんがすごく大好き
両頬をぱちぱちと叩いて気合を入れる
こんなとこでうじうじしていても 、この世界生きていけないから
少しのことで辛い辛いって泣くようじゃ 、この世界を生きている私にとってはただの弱虫
この世の中そんなに甘くないし
自分の意思でこの世界 、芸能界という世界に入ったんだから 、今更辛いって戻るのもなんか嫌な感じ
というか自分に負けたような気がしてすごく悔しい思いをしそうな気がする
一般人から芸能人という境界線を超えて私たちはここにいるわけで
皆に見られて 、応援されるような立場に立ってる
それを決意したのも全て自分
スカウトされたとか 、勧められたとか 、誰かによって誘導されようとも 、この世界に入る決意をしたのは全て自分がしたこと
悩んで悩んで 、覚悟を持って決めたこと
しかも私は女性
男ばかりの世界にたった1人の女
それがどれだけ過酷で辛いことかっていうのも承知済み
だからこそ 、こんなところで挫けてたらやっていけない
その思いをひたすら自分の頭に入れ込んできた
また変なことを考えてしまって 、ネガティブな心になってしまったから 、そっとお守りを握る
このお守りは 、遠い昔に家族4人で撮った写真がキーホルダーになったもの
ただのキーホルダーって思うかもしれないけど 、みんな弾けるような笑顔で撮ったお気に入りの写真
これを毎日持ち歩いているんだけど 、今のようにモヤモヤした気持ちになってしまった時とか 、本番前に緊張してしまった時に握るようにしてる
そしたらね 、自然と心が軽くなってきて 、やる気が出てくるんだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。