あなたside
何が原因でこんなことが起こってるのかなんて全くわからなくて
そんなことより 、半数のメンバーに信じてもらえなかった…
そのことがずっと頭を駆け巡ってる
1人っていう空間
私が落ち込んでる時 、悲しんでる時は 、必ず6人がいてくれたから1人になる時はなくって
でも今はなぜか1人の方が落ち着
というのか 、あの空間には絶対に戻りたくない
真っ二つに分かれた SixTONESなんて 、SixTONESじゃない
今日は雑誌撮影で集合 、ペア 、個人などなど3つのパターンを撮ってく予定
ペアの相手はまだ決まってなくて 、スタッフさんに後から聞く予定
だから 、ほんとに誰になるか分かんないんだよね
人によっては最悪な撮影になっちゃうなぁって
正直今の状況の整理なんかできてないし 、なんで私がやったってことになってるのかもすごく疑問
それに 、ぶり山さんは何が狙いでやってるのかも全くわからないし
他のメンバー3人も 、私から離れていっちゃうのかなって思うとまた悲しくなる
考えすぎちゃうとまたブルーになっちゃうから 、少しこの話から離れよう
って言っても 、離れられるはずは無いんだけどね 笑
意味があるのかは分からないけど 、ひとまず深呼吸をしてみる
やっぱり深呼吸だけでは不快感は消えなくて 、芝生の上に寝転がって背伸びをする
深呼吸をして 、背伸びをして…ってやっていたら 、若干だけど落ち着いた気が…する
ほんとに若干だけど
屋上から見られる夕焼け色の空
実はここの屋上 、ジャニーさんが私のために作ってくれたスペースなんだよね
昔よく泣いてた私にいつも声をかけてここに連れてきてくれて 、一緒に夕日を見たりした
夕日を見て喜ぶ私を見て 、ここに芝生をひいて小さな庭みたいにしようと思ったらしい
だからここはすごく思い出の詰まった場所だし 、小さい頃からずーっと大好きな場所だったりする
いつまで経ってもここから見える夕日は 、見る度に感動しちゃうんだよね
ほんとベストポイントな場所だしすごく綺麗に見えるから 、傷ついてしまった心も癒される場所
気持ちも段々と落ち着いてきて 、時間も迫ってきちゃってるから戻ることに
樹やきょもやこーちはなんかは冷たいし線を浴びせてくるだろうな
3人だけじゃなくて 、この短い間にあとの3人もぶり山さんに味方をしているかもしれない
どうなっているかは分からないけど 、怖いからと言ってずっとここにいられるわけではないから
改めて気持ちを落ち着かせて楽屋へと足を進めた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。