第27話
☂️北人×樹
北人side
最悪、
雨降ってきた。
せっかくの樹とのデートなのに。
ついてないな。
樹『俺は運いいと思いますけどねー、』
北「は?なに、心ん中読めんの?樹。」
樹『あ、図星でしたか?』
大体わかりますよー
とか言って歩き出す樹。
いや、このまま外でたら濡れるから…
樹『そんな近くに寄ってこられたら、
邪魔なんですけど』
いつの間にか傘を持っている樹。
どういうこと?
どうするつもり?
すると、ぱっと傘を広げて、
樹『早く入ってください』
北「う、うん」
樹『折りたたみ傘とか
持ってないんですかー?』
北「持ってるように見えるー?」
樹『見えないですね。』
北「おい、はっきりいうな、おい。」
樹『そんなこと言うなら
傘持ってきてくださいよ、』
北「やだね。」
樹『もしかして相合傘したくて
わざと忘れました?』
北「んなわけねーよ、」
あ、でもその手もあるか。
今度やってみよ。
てかこいつすんなり相合傘とか言っちゃって。
照れるっつーの。
樹side
相合傘なんて、久しぶり。
ってか、したことないかも。
北「なーに見てんの、」
樹『別に何も。』
北「俺の顔そんな面白い?」
樹『面白くはないですけど、』
北「けど、?」
樹『綺麗な睫毛で、綺麗な唇で、』
北「へ…?」
樹『す_________』
バシャンッ
車で水が跳ねた。
北「なんだって?」
樹『だから、好きですよって』
北「ふ、ふーん、なんだー、そんなことか」
樹『照れてますよね。』
北「照れてねーよ。」
樹『ほんっとわかりやすいですね。』
北「なにが?」
樹『北人さんって、照れるとすぐそーやって
口調悪くなるんですよ?』
さっきもそうだった。
相合傘って言ったとき。
樹『たまには素直になってくださいよ。』
北「ん、。」
俺だけが持っていた傘を、
北人さんも一緒に持つ形に。
北「相合傘嬉しい。」
顔見ようとしたら、
傘を揺らされて見れなかった。
でも素直になって言ってくれて、
俺も嬉しい。
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