第2話

青色のペンダント#2
10,192
2019/03/03 07:14




私は、
手にある何かの感触と生臭い…
腐ったような臭いで目を覚ました。
あなた
あなた


辺りを見回して、
自分は馬に乗っているのだと気付いた。
あなた
あなた
(手綱を握ってたのか)
あなた
あなた
(って、冷静に考えてる場合じゃ…)

状況があまり掴めずにいると、
何処かで、聞いた声が聞こえた。
???
いいか、
???
お前はこのまま壁まで行け!

そこで一旦言葉を切ると、
少し考えるようにしてから私に言った。
???
お前は、この世界を救え
???
私は、お前に託す
何があっても…ペンダントを守れ。

訳がわからない。
どうして、ペンダントの事を?
私と…あの人しか知らないはず…。
???
…ありがとう

それだけ言い、森の中へと消えていった。
何だったんだ?あの人は…。
あなた
あなた
しょうがない、か

私は男の人に言われた通り、
馬を走らせた。
馬に乗るのは…久しぶりなはずなのに。
不思議と揺れること無く、操れる。



森を抜けた、少し行った所に
あの人が言っていた「壁」があった。
人間よりも、何倍も大きく
何処が終わりなのか分からないくらいに続いている。
あなた
あなた
どうして壁なんか

ここは日本なはず。
戦争がある、外国じゃあるまいし…
どんどん謎が深まっていくだけで、
何も分からないままだった。
それに、こんな大きな壁を作っても意味がない。
人間は2㍍もあればいいはずなのに…。
というか、何故馬に乗っているんだ?
ここは日本…じゃない…、?
あなた
あなた
…考えても無駄かな

そう思い、馬から降りようとしたのだけれど
馬に乗って誰かが私の方に、近づいて来る音がした。
あなた
あなた
…?

振り向いたそこには、
見慣れない服装の人だった。
???
お前、誰だ
あなた
あなた
……私は


次回に続くё

プリ小説オーディオドラマ