第30話

青色のペンダント#26
3,992
2019/04/01 11:16




―あなたside―















あなた
あなた
…はい?






私はリヴァイさんの言葉で、涙なんて吹き飛んだ。
というか…間抜けな声で返してしまったのが恥ずかしかった。


頭の中にリヴァイさんの言葉を繰り返す。




それが『 告白 』に似ている物だと分かったのは、数分後だった。

冷えていた顔は、徐々に暖かさを取り戻していく。


尋常じゃないぐらいに頬が熱く、赤くなっているのが自分でも分かる。



初めて時間帯が夜で本当に良かったと思った。
こんな泣きじゃくった後の、恥ずかしい顔なんて誰にも見せたくないから…







リヴァイ
リヴァイ
それ以上喋るんじゃねぇ…。






リヴァイさんは、目の前に歩み寄ってきたかと思ったら
骨ばった大きな手に口元を全て覆われた。



…何だか、前にも同じような事があったような…。







あなた
あなた
…あ







何かを察した瞬間、勢い良く後退りした。


考えてみれば彼処書庫にいたのは、1人だけじゃないか…。




恥ずかしさ等の色々な感情が込み上げてくる。
私はその感情に負けて…思わずしゃがみこんだ。

そんな私と裏腹に、落ち着いた目付きで
見下ろしてくるリヴァイさんが理解出来なかった。






リヴァイ
リヴァイ
…大丈夫か?






気付くとリヴァイさんは、私と同じ目線までしゃがんでいた。

思ったよりも近くに居て小さく悲鳴を上げてしまった私。



そんな様子を見たからか、リヴァイさんは笑みを溢した。

照れ臭くて、恥ずかしくて…それを隠すように私も軽く笑った。






あなた
あなた
リヴァイ、さん







静かに名前を口に出すと、リヴァイさんの目に私が映った。

もう…言ってしまった方が楽なんだろうか。




自分の勇気の無さに呆れながら、じっと見つめ返した。


伝えられるか 言い表せるかは…分からないけれど。




スッキリして終わった方が、ずっと良い。
抱え込んで困らせるより…何倍も。


















あなた
あなた
…私は自分に自信がありません
あなた
あなた
でも…それでも、























「 貴方が、リヴァイさんが…



周りに居る誰よりも 」

























あなた
あなた
好きな…自信はあり、ます





























〝 「 叶わない恋でも良いんです。








他の人ペトラさんを選んでも、








私は後悔しません…。」 〟








































______貴方リヴァイさんに、幸せになって欲しいから。









次回に続くё

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