*本編とズレます。*
ёトロスト区突破後設定です。ё
ёエレンが巨人化できるのを知っています。ё
―リヴァイside―
俺は2日後の朝、1人でエルヴィンの部屋を訪れた。
念のため言っておいた方が 良いと思って。
かと言ってあなたは俺に対して、今まで通りだった。
それが嫌なのかどうか知らねぇが…少しモヤモヤする。
エルヴィンに相談して良いものなのか、俺には分からない。
此処で悩んでいても仕方無いと思い、俺は話題を変えることにした。
俺も前々から気になってはいた事だ。
ヘヴンが持っていた力があるのか、確かめるって訳か。
エレンと戦わせるのかと思っていたが違うようだ。
調査兵団か憲兵団、どちらに引き渡されるか…。
窓の外に目をやりながら話す、エルヴィンは
何かを心配しているような…横顔だった。
気になって話し掛けようとしたが、扉を叩く音で遮られた。
溜め息をつき 口を閉じると…控え目に扉がカチャッと開かれた。
俺は壁に頭をつけて、少しだけ天井を見上げた。
そう言うナイルを、つい睨んでしまった。
エルヴィンが苦笑いした気がしたが 無視して言い返した。
憲兵団が此所に用事があるなんて、どうせ厄介事だ。
俺の耳にも 時間が経てば入ってくるだろう。
頭の隅で考えがらも、ナイルを問い詰めるように言った。
俺に聞いておいた方が良い話だと?
ここ数日間は、関わっていないはずだが…。
不審に思いつつも ナイルの目を盗み見た。
この前は王都の憲兵で、今度は団長か。
調査兵団に用があるなんて 目的は1つしか無いだろう。
どんな内容なのかは知らねぇが、悪い知らせなのは確かだ。
俺を追い出さずに それでもってあいつの事だなんて、良い知らせな訳が無い。
エルヴィンの方に向き直ったナイルに、睨みを利かせていると ゆっくり口を開いた。
〝 あなた・ラインヴァイスの身柄を、
どちらの兵団に委ねるかの 〟
次回に続くё
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!