「一番」
僕は一歩進んで

君は動かなくて


僕は後ろに戻って

君は離れていった


僕は君を待って

君は逃げていって


僕はひとりぼっち

君もひとりぼっち




「二番」
君は一歩進んで

私は動かなくて


君は手をさしのべたのに

私は逃げてしまった


君は私を待って

私は避けていって


君はひとりぼっち

私もひとりぼっち


「三番」

僕に友達出来て

君はいつも一人


僕は一緒に遊びたいけど

君は許さない


僕はかけっこして

君はお山作り


僕はふたりぼっち

君はひとりぼっち


「四番」
君に友達出来て

私はいつも一人


君はさそってくれたけど

私は断ってしまった


君はかけっこして

私はお山作り


君は楽しく遊んで

私は寂しく遊んだ


「五番」
気づいたらいなくなって

違う場所に居たんだ


真っ白な色に

染まった　所に居たんだ


君も友達も

いなくなっていたんだ


僕はひとりぼっち

いつもひとりぼっち


「六番」
君は目の前にいたんだ

だけど居ないんだ


真っ赤な色に染まった

君が居るんだ


君はいなくなったんだ

でも　そこに居るんだ


私はひとりぼっち

いつもひとりぼっち


「七番」
気づいたら君がいて

手をさしのべたんだ


ほんとは逆なのにって

そう君が呟いた


「八番」
自分を真っ赤に染め

君のところに来たんだ


ほんとは逆なのにって

そう呟いたんだ




ほんとはダメだって

分かっていたんだ


でも　どうしても返したくって

ここに来ちゃったんだ