── キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って今は休み時間
授業が終わった瞬間私はいろんな人に囲まれた
「どこから来たの?」
「なんで転校してきたの?」
「好きな食べ物は?」
「どこに住んでるの?」
おぅ…そんな一気に質問されても……
質問の嵐の中1人の白髪の男の子が私の横から声を掛けてきた
なんか…とってもどぎまぎしてるけど…この子大丈夫かな…?
どぎまぎしながら声を掛けてきたその男の子は微笑んで自己紹介をしてくれた
私は隣の空いてる席に目を向ける
すると敦くんは苦笑いをしてそこは……と話し始める
苦笑しながら話す敦くん
え?何?なんかワケありな感じの子なの?
私は心配そうな目を敦くんに向けていると敦くんは慌てて言った
あ、なんだ、そう言うことね……
吃驚した…病気で学校来れないような子だったらどうしようと思った……
にしても悪いことしたかな…
“また”顔に出てたのかな…
顔に出やすいの何とかしたいんだよな…
頬杖をついてそんな事を考えてると
急に私の手を握って彼は言った
顔が整った…所謂イケメンというやつだ
すかさず敦くんが止めに入る
この人は一体何を言ってるんだろう…
………心中って
にしても…綺麗な顔だなァ…
私はふと彼に目を向ける
笑顔が眩しい…
こんなイケメンが私の隣って……
学園生活楽しくなりそう!
そう言って太宰さんは私の手を引いて教室を出た
こうして私たち3人は授業をサボって学園を回ることに…
転校初日から授業をサボるって……
…………大丈夫……だよね?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!