第4話

休み時間
1,712
2019/06/28 07:53
──  キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴って今は休み時間

授業が終わった瞬間私はいろんな人に囲まれた


「どこから来たの?」

「なんで転校してきたの?」

「好きな食べ物は?」

「どこに住んでるの?」


おぅ…そんな一気に質問されても……



敦
あ…あのっ!

質問の嵐の中1人の白髪の男の子が私の横から声を掛けてきた


なんか…とってもどぎまぎしてるけど…この子大丈夫かな…?


敦
僕…中島敦って言います!
よろしくお願いします!
あなた

うん!よろしくね!


どぎまぎしながら声を掛けてきたその男の子は微笑んで自己紹介をしてくれた


敦
わかんないことがあったらなんでも聞いてください!
あなた

ありがとう!
あ…じゃあひとつ聞いていい?

敦
なんですか?
あなた

あの…私の隣の席の子って…

私は隣の空いてる席に目を向ける


すると敦くんは苦笑いをしてそこは……と話し始める
敦
そこは…ある男の子の席なんですけど…
苦笑しながら話す敦くん

え?何?なんかワケありな感じの子なの?


私は心配そうな目を敦くんに向けていると敦くんは慌てて言った
敦
そんな顔しないでください!
その男の子一寸…いやかなり変わってるので…


あ、なんだ、そう言うことね……




あなた

そっか…なら良かった…


吃驚した…病気で学校来れないような子だったらどうしようと思った……



にしても悪いことしたかな…

“また”顔に出てたのかな…

顔に出やすいの何とかしたいんだよな…



頬杖をついてそんな事を考えてると
太宰
太宰
これはこれは…可憐なお嬢さん。
私と心中しないかい?

急に私の手を握って彼は言った

顔が整った…所謂イケメンというやつだ

あなた

あ…あの~…///

敦
一寸…太宰さん!あなたさん困ってるじゃないですか!


すかさず敦くんが止めに入る


この人は一体何を言ってるんだろう…

………心中って


にしても…綺麗な顔だなァ…





敦
あなたさん!大丈夫ですか?
あなた

あ…うん!ありがとう!

敦
紹介しますね!彼は太宰さん。あなたさんの隣の席の人です!
あなた

あ…この人が…


私はふと彼に目を向ける

太宰
太宰
私の名は太宰治。よろしくね
あなた

新村あなたです!
よろしくお願いします!


笑顔が眩しい…

こんなイケメンが私の隣って……


学園生活楽しくなりそう!
太宰
太宰
あなたちゃん!早速この学園を私が案内しよう!
あなた

え…でも授業が……

太宰
太宰
いいのいいの…ほら行くよ

そう言って太宰さんは私の手を引いて教室を出た
敦
あ、僕も行きます!


こうして私たち3人は授業をサボって学園を回ることに…






転校初日から授業をサボるって……


…………大丈夫……だよね?

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