第12話

#12
387
2020/04/18 09:01
高木 みお
高木 みお
(そういえば、音葉ちゃんに聴かせてもらった歌の名前、聞けばよかったな.......)
その日の放課後、家に帰った私は今日聞いた音楽を忘れられずにいた。

歌であんなに興奮を覚えたのは初めてで、またあの興奮を感じたい。そう思っていた。
高木 みお
高木 みお
(でもそれを理由にまた話しかけられるかも!)
1人で想像しながら笑う。

明日も話しかけてみよう。そう決めて寝る準備を始めた。






















高木 みお
高木 みお
おはよう、音葉ちゃん!
宮部 音葉
宮部 音葉
おはよ
今日は朝一番に話しかけに行った。
ラッキーなことに華澄ちゃん達は違うクラスに行っていて、誰にも見られずに話すことができている。
高木 みお
高木 みお
昨日聴かせてもらった歌の名前を聞きたくて.......
宮部 音葉
宮部 音葉
あぁ、あれね
宮部 音葉
宮部 音葉
あの歌は____って歌
高木 みお
高木 みお
ありがとう、また聴くね
宮部 音葉
宮部 音葉
かっこいい歌だったでしょ?
高木 みお
高木 みお
うん!
そういう彼女はやっぱり少しだけ笑っていて、可愛かった。

好きなものを隠さず言える。
そんな音葉ちゃんの生き方が、かっこいいとまで思えてきた。

そして、また話したい。という感情が私の心にふつふつと沸き上がってくる。
華澄ちゃん達を気にせず、話したいな。

プリ小説オーディオドラマ