侑『サムっ、』
治『ん?』
侑『一人暮らしすることにした、』
治『そうなんや、』
侑『せいせいした、?』
治『.......店には出られるしな、』
侑『さむ、....』
治『なにっ、』
侑『おれが、.......』
治『なに?』
侑『おれが、何したって言うんっ、』
治『は、?』
侑『なんで、っ、.......止めてくれへんのっ!?』
侑『止めろやっ、.......俺は、サムと.......いたいのにっ、』
侑『サムが、嫌なら出ていくのもええかなとか思ったで、。』
侑『でも、サムがいないと生きていけへんのっ、グスッ、』
侑『サムの作るおにぎりが、ええのっ、』
侑『.......サムと一緒にいたいのn』
治『チュ』
侑『.......っ、、?』
治『.......ごめん。ツムのためやと、.......思って、』
侑『...なにが、俺のためやねんっ、.......ぅ、う、グスッ、』
治『ツムは、もっとエリートで、
金持ちのαと番になって、裕福に過ごして欲しかった。』
侑『.......』
治『俺はおにぎり宮の店長。金持ちでもなんでもない。』
治『俺と一緒にいることが、ツムの幸せにはならんと』
侑『サム、』
治『.......ごめん。』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。