前の話
一覧へ
仕事があった私はこーじが来る予定だから早めに帰った。
ガチャ。
「あれ。靴あんじゃん」
ドアを開けるとベッドで寝てるこーじの姿。
寝顔がとても可愛く。片手には携帯をもってだらしない格好で寝ている。
「こーじ。」
名前を呼んでもおきない。
仕方が無いのでご飯を作ることにした。
今日はこーじが好きなチンジャオロース作ろうかな。
こーじ、喜ぶかな。
具材を切り、フライパンで炒め始めた時。
「ん、…」
「こーじ?、おはよ。ただいま」
「…おかえり〜。ごめんな、寝ちゃってたわ」
「ぐっすりだったね笑」
短い会話をし、こーじはトイレに向かった。
ぽちっ。
テレビの画面にはこーじが映ってた。
【まだかよ!!!】
【そんなに怒らないでくださいよ】
泣いてるこーじは可愛くて微笑ましい。
「あー!チンジャオロース?!やたー!」
「喜ぶと思って作ったんだよ。」
「ありがとう〜っあなたっ!」
箸やらを準備して、夕ご飯を食べる。
「こじ、お風呂入った?」
「んーん、入ってない」
「一緒に入る?」
「んえ?!……んと……。」
「やだ?やならいいよ」
「や!やじゃない。」
「どうする?自分の口で言って?」
「一緒に入ろ…」
最近私はこーじに意地悪するのにハマってるのだ。
こーじとお風呂、何ヶ月ぶりかな
閲覧ありがとうございますっ
次回ハート5で続き書かせて頂きます。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。