第20話

20話
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2019/09/12 14:33
優斗side
次の日
昨日は結局、あなたさん教室には戻ってこなかった
だから今日、言う
髙橋優斗
あなたさん
あなた

なに

髙橋優斗
話があるから放課後待ってて
たくみ
お?とうとう告白か?
髙橋優斗
ちげーよばーか
たくみ
ッチなんだよ
まぁ、告白なんだけどね笑
違う意味の
放課後
髙橋優斗
あなたさん、駅前のマック行こ
あなた

わかった

.................................
あなた

なに?話って

髙橋優斗
今日、言うね。俺とあなたさんの関係
あなた

は?

髙橋優斗
あと、どうして家の事も知ってるか
あなた

なによ。言えよ

髙橋優斗
俺さ、小2の頃かなぁ...あなたさんと仲良かったんだよ
あなた

は?記憶にない

髙橋優斗
そりゃあそうだよ
あなた

は?

髙橋優斗
事故にあったんだから
あなた

何言ってんだよ

髙橋優斗
覚えてないの?
髙橋優斗
小学校2年の頃...
髙橋優斗
俺が車にひかれそうになったのをあなたさんが助けてくれたの。その時にあなたさんが犠牲になって...事故に
あなた

...

髙橋優斗
すぐに病院行って検査したんだけど
髙橋優斗
なんか、、、よく分からない記憶喪失みたいな?そんなものにあなたさんがかかって
髙橋優斗
事故に遭う前の記憶が全部無くなくなったもちろん。生まれた時からの記憶がね
あなた

どういうこと?

髙橋優斗
生まれた時から、事故に遭うまでの記憶が消えたの!約、8年間の記憶が
あなた

そんなの絶対ない!

髙橋優斗
あるんだよ!だから俺のことだって知らないんだろ?俺は高校入学した時からあなたの事知ってた!人目見てあなただって確信した!
あなた

呼び捨てで呼ぶな!!

髙橋優斗
俺はあなたを知らないフリしてた!本当は昔から知ってる人なのに...
髙橋優斗
ほんとは!純粋で優しい思いやりのある人だって知ってた
あなた

うそ!うそだ!!

髙橋優斗
だから俺はあなたを裏切らない!
あなた

ツ...

髙橋優斗
家のことも話すね
髙橋優斗
あなたの家の事は俺もよく知ってた
髙橋優斗
もちろん。虐待のことも
髙橋優斗
ちょうど幼稚園の頃だよね...
髙橋優斗
不幸の始まりは全て幼稚園だ
髙橋優斗
あなたが事故に遭う前の話...
髙橋優斗
隣の家に住んでたからわかるんだよね。いつも怒鳴り声が聞こえたり、ものが激しく落ちる音。すごく鳴り響く叩いた音。
髙橋優斗
俺...なぜか部屋で1人泣いてた。俺がやられてる訳でもないのに
髙橋優斗
あなたが痛い目にあってるって想像したら涙が止まらなかった。
あなた

そんな前から虐待されてたんだ私。

髙橋優斗
もちろん事故に遭う前だから忘れてるよね。
髙橋優斗
そんな日が毎日続いてたんだよ。
髙橋優斗
そして...あなたが事故に遭った
髙橋優斗
不幸の連続で俺の親がここにいたら巻き込まれるって言って引っ越した。
髙橋優斗
そして、俺らは会えなくなった。もちろんあなたのお見舞いも来れなかった。俺を助けたせいで事故にあったのに...
髙橋優斗
目が覚めた時も、隣にいてやれなかった。あなたが記憶喪失になったって知らされたのも俺が中学の時、たまたまあなたの親に会った時だよ。
髙橋優斗
小学生の時だからあなたの親の顔も覚えてないだろう。って思ってたけど会った時になんか感じた。すぐあなたの親だってわかった
髙橋優斗
だからあなたにあった時も...すぐ分かった。
髙橋優斗
まだ虐待されてるって聞かされた時、、すごく恐怖を感じたよ。だから3年生になった今あなたをいい大学に入れて...親を見返して、いい人生にしようって決めた
あなた

そんな...

髙橋優斗
俺の親は泊まりに来た人があなただって知らないよ
髙橋優斗
まぁ、まだ虐待されてるって聞いたのは俺の親から聞いたんだけどね。お母さん、あなたの顔忘れてるみたい
あなた

ふーん。。。

髙橋優斗
話は終わり
髙橋優斗
分かった?俺とあなたは深い関わりがあったんだよ
あなた

私...信じられない

髙橋優斗
分かってるよ。でも話すだけ話してみた。まだ思い出してなかったんだね。高校生なった今でも
髙橋優斗
まぁ、最初から知ってたけど
あなた

私たち、幼馴染だったって事?

髙橋優斗
うん
あなた

少しづつ...信じてみる

髙橋優斗
ほんとに!?
あなた

うん、、、

髙橋優斗
よかった。俺本当の事話したら嫌われるかもと思った〜
あなた

...

髙橋優斗
これからはあなたって呼ぶね
髙橋優斗
あと、俺の事も昔みたいに優斗って呼んで
あなた

言わない

髙橋優斗
なんで!
あなた

言ったでしょ。心開かないと呼ばないって

髙橋優斗
はいはい、それまで待ちますよー。さ、帰ろうか
あなた

うん

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