第12話

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2020/10/20 08:47
パーティーの準備も整い、みんな席についた。
いつのまにか時間は経ってしまっていた。
三宅健
そっか・・時間経つの早いね
すでに二日目が終わろうとしていた。
いのっち
ほんっと、なにやってやってんだろ
岡田准一
俺たちやっぱり騙されてるのかな?
森田剛
今頃気付いても、遅くね?
長野博
(笑)もう慣れちゃった?
坂本昌行
・・かもしれないな・・・俺たち、遠慮してないから
いのっち
まぁ、楽しもうぜ🎸特に、健!剛!最後の夜なんだからダンスでも踊れよ!
ほらほら、パートナーは、決まってるんだろ?
三宅健
うるさいよー井ノ原くん
いのっち
いいじゃないかよ。素直になれさ!俺たちの前なんだからさ
三宅健
・・・・・・
僕は、周りにいるメンバーに目を向ける。
なぜだか、頷かれる、
勘弁してよ
三宅健
どうする?剛・・・
森田剛
どうするって言われても・・・
相談し合う剛健コンビ(笑)
長野博
ほら、剛も、恥ずかしがるなよ。俺にあんな宣言しといて行かないとは言わせないよ?
森田剛
えっ?俺、なに言ったの?マジで覚えてねぇ
長野博
恥ずかしがるなって。まぁ、それは俺だけ聞いたってことにしといてやるよ
森田剛
いや、俺は遠慮する。ほら、ルキアには、カイトさんがいるわけだし・・・・
坂本昌行
でも、ルキアさん、剛と二人きりで話がしたいみたいだったよ
珍しく坂本君が、協力的だ
森田剛
えっ?マジで?
いのっち
ほらほら、タイムリミットは、あと、12時間だぜ
森田剛
わかったよ。いきゃいいんだろ?行けば。
↑内心うれしい?
坂本昌行
実はうそぴょん(素直じゃねぇな)
三宅健
ってか、みんなは、どうするの?
坂本昌行
俺は、呑めれば問題なし
サリー
じゃあ、私も付き合う!!
V4
さ、サリーさん!😲😲😲😲😲
サリー
マサユキって、お酒好きなんだね!ますます、気に入ったわ
坂本昌行
そりゃどうも
サリーさんは、坂本君のグラスに自分のグラスを軽く当てた。
サリー
今夜はとことん飲も!!乾杯!
坂本昌行
・・・乾杯・・・
ちょっと嬉しそうな坂本君だった
僕はイナンのもとへいき、
三宅健
イナン、踊らない?
イナン
いいわよ。健から誘ってくれるなんて、うれしいわ、喜んでお受けいたします。
僕は、イナンの手をとると、軽くステップを踏んで踊り始めた。
舞踏会の王子様ってこんな感じなのかな?
そんな、妄想を、しながら・・・
長野博
あいつ、本当に、嬉しそうだな
岡田准一
長野君・・俺たち残り物やなぁー
いのっちはあの人にメール中か・・
長野博
・・・岡田は、アミさんに本当のさよならを言ってこないとね・・・
岡田准一
さよならしたけど・・・・
長野博
違うよ。岡田・・
その指輪だ
岡田准一
えっ?ても、これは一生大事にしやなあかんもので・・・
長野博
いや、誰も、捨てろとは言ってないよ。どちらかはおいていった方がいいって。それが、アミさんへの供養だって・・・
サリーさんが・・・
岡田准一
・・・そっか、わかった
そして・・・俺(剛)は、ルキアが一人たたずんでいる場所へきた。


俺(剛)はルキアのとなりで、ただ黙っていた。

しばらく二人とも口を利かなかったんだ。
どう切り出していいかわからなくて・・・・
気づいてくれねぇかな
ルキア
び、ビックリした・・・
来たんなら、なにか言いなさいよね
ようやく気づいたルキアさん。
森田剛
探すなら、最後まで探せよな
こっちが探してしまっただろ!
ルキア
う、海が見たくなったから(べつに探してないもん)
森田剛
あっ、そうかよ(期待して損した)
俺たちは、15分くらい黙ったまんまだった。
剛&ルキア
あ、あのさ・・・
不覚にもよくある同時発言だった、
森田剛
ルキア、どうぞ
ルキア
そっちから、どうぞ
譲らない・・・
森田剛
レディファースト・・だろ?
ルキア
・・・わかった・・・
森田剛
えらい素直じゃん😁で?話って?
ルキア
私・・
いや、この話は、地球に帰ったら忘れてほしい・・・
森田剛
忘れてほしい話ならきかない。
ルキア
でも、聞いて!お願いします!
森田剛
な、なんだよそれ・・ふざけるなよ
ルキア
いいから、こっち向けよ!人と話すときは、目を見るんだろ?
森田剛
(なにいうか知らねぇけど)やだね
ルキア
私・・・・
森田剛
・・・・・・・
剛は、そっぽを向いたままだけど・・・最後のチャンスだ!
ルキア
わたし、森田剛が、好きだ!!
森田剛
えっ?😲
言った!
い、言えた・・・
ルキア
こっちに、帰ってきてからも、本当は、ずっと忘れられなくて・・・・
だから、また、会えるって聞いて素直に嬉しかったんだ・・・
カイトにはバレバレだった。
森田剛
・・・・・
ルキア
逢えてよかった・・・。剛が生きてて本当に良かった・・・
ルキアさんが涙を流してる・・・
剛!なんか言えよ!
森田剛
忘れるわけないじゃん。俺も忘れられなかった。
その話は、忘れる方が無理だよ
なんで泣くんだよ!
ルキア
な、なにそれ!忘れてくれよ・・・
そうしなきゃ、離れたくなくなる・・・
森田剛
おれも、同じだよ。
(先越されるなんて・・・)
あのなぁ!こういうのはな、男が先に言うもんなんだよ!
な、なにこれー遠回しの告白?
ルキア
レディファーストって言ったのはそっちじゃないか!
森田剛
フルネームで呼ぶのは、たぶんルキアが初めてだ。
ルキア
ふざ、べつにいいだろ・・・じゃあな
ルキアさんは、いなくなろうとしたけれど・・・
森田剛
待てよ、ルキア。最後まで聞けよ!まだ、話終わってねぇぞ!こら!
ルキア
やだ!
森田剛
こっち向けよ、ルキア!
ルキア
やだってば
森田剛
向かないと、キスするよ
ルキア
だったら、向かない
森田剛
いってぇ
なぜか痛がるまね・・・・
ルキア
えっ?大丈夫?
心配するルキアさん。そりゃそうだよね。だけど、剛は・・・
森田剛
すきあり
そう言ってルキアさんに、キスをした。
森田剛
この前の仕返しだ。ざまぁみろ
ルキア
・・・!!
森田剛
たまには、素直に認めろよな・・・
剛は、ルキアさんを抱き締めた。

それから二人は、お互いを愛しいと思ったのか、遠慮しながら抱き合っていた。
なにも言わず・・・

付き合いたてのカップルかよっ
それを見ていたのは、
坂本昌行
ルキアさんも、やっぱり恋する女だったんだ
サリー
そりゃそうでしょ。
でも、彼、本当に、レンににてるね
坂本昌行
サリーさんは、本当の初恋の人に会いに行かないのか?せっかくお父さんともわかり合えたわけだし。
サリー
もう少しお父様のそばにいたい・・・
もう少しちゃんと・・・
坂本昌行
そっか・・・親子水入らずでいたいと言うことだな?
サリー
もう少し早くマサユキと会えていたら・・・良かった・・・
そうしたらきっと・・・・
坂本昌行
サリーさん、その台詞は、いつかで会う素敵な彼氏・・・
王子様にとっておかなきゃね!
サリー
そうだね・・・
ありがとう。
ところで、あっちの快彦は?
坂本昌行
あ、あいつ、この世で、たったひとりの愛する人に、メールしてるんだ
サリー
えっ?彼って彼女いるの?初耳~
サリーさんは、信じられはないという顔をする
坂本昌行
言ってないもん(笑)
でね、これは極秘なんだけど、あいつ結婚するんだよね
サリー
ほんとに?
坂本昌行
だからさ、サリーさんも、幸せになれるよきっと
サリー
うん・・・・
長野君と、岡田は、ある場所に来ていた。

岡田准一
アミはこの場所に眠っている。
どうやって供養していいかわからなくてさ・・・・
人に聞こうに聞けなくて・・・
でも・・アミと・・・
いや、アミが名前を彫ったこの場所なら、覚えていてくれるかなって
長野博
お前、やることカッコいいな
岡田准一
えっ?そうかな・・・
長野博
亡くなった人を前になかなか思い付かないと思うけど?
岡田准一
俺、1人やったから・・・
長野博
これで、どう?
岡田准一
エエんやないかな。うん。アミもきっと喜ぶわ
長野博
岡田がここまでアミさんのこと思ってるなんてね。残念だな・・・
あんまり話さなくて
岡田准一
(笑)
長野博
もう、こんな時間だ。戻らなきゃ
岡田准一
あのさ・・・
長野博
ん?
岡田准一
もう少し、ここにいてもエエかな?ほら、健君も、剛君も二人きりでどっか行ってるし・・・
最後やし・・・
長野博
じゃあ、先戻ってる。あんまり、遅くなるなよ?
岡田准一
うん、ありがとう
長野君なら、そう言ってくれるって思ってた
そして・・・・
イナン
健、ありがとう
三宅健
なんだよ、改まっちゃって
イナン
だって、言っておかないともう、会えないもん!
三宅健
・・・・
僕は足を止める。
イナン
どうしたの?
三宅健
ほんとにおてんば娘だよね。
最初は僕をレンさんと間違えて・・・
ケンカばかりしてた・・・
イナン
あのときは、健が私にケンカを売ったのよ?レンが好きなら気持ち伝えろって
三宅健
イナンが自分の気持ちを伝えても無駄だって顔をするから・・・・
イナン
健のせいだよ!
三宅健
って、なんで俺のせいなんだよ!
イナンは僕の胸に抱きついて・・・
イナン
健のこと、好きになりすぎて、他の人を好きになれないじゃない・・・
三宅健
・・・・・・
イナン
どうしてくれるのよ
三宅健
どうもしないよ。
それが、現実なんだし、それが、イナンの気持ちだろ?
というか、僕もだよ
イナンを忘れようとしても忘れられないんだ。
最後の手紙と聞いて嘘だと思った。

もう、会えなくなるなら僕は・・・・・
イナン
わたし、旅に出る!
いろんな人に出会って夢とか希望とか苦難を、ちゃんと乗り越えたいの
三宅健
やっぱり、旅に出るって決めてるんだ。
僕たちが会話しているときに、
イオン
イナン・・・本当なの?私たちに相談もしないで
レン
そうだよ、イナン
イナン
旅に出たらいろいろ出会いがあるでしょ?そうしたらきっと健のことも、忘れられるって・・・
三宅健
・・・・・・
イナン
でもね、旅をしたらみんなも、わたしのこと忘れていくんじゃないかってそれが、怖くなったの。
サリーの気持ちが今頃わかった
健のことを忘れられても、みんなに自分のことを忘れられたらなんのために行くのかわからなくなるから

でも、違う・・・
イオン
違うって?
イナン
新しい出会いとか求めて、また自分の夢とか見つけて帰ってくる!
ここは、わたしの帰ってくる場所だから!
だから、心配しないで。
レン
しょうがないな。言い出したら昔からきかないもんな、イナンは・・・
レンさんは、イナンの頭を撫でた。
イオン
そうね。でも、絶対無茶しちゃだめよ?
イナン
ありがとう。でも、今の台詞は、イオンにそのまま返すね。
元気な赤ちゃん生んでね。きっとその頃には帰ってくるから。
イオン
ところで、三宅さんは?
三人は僕がいないことにようやく気づいたみたいだ。
レン
あーあ、ショックを受けて、あっちにいってしまったよ。
誤解解かなきゃね
イナン
うん!行ってくる


僕は、三人のもとから逃げたくて海が見える丘に来た。
三宅健
いま何時だろ?
ぼくは、携帯を取り出す
もう、別れの時間が迫るのを確認なんかしたくなかったのに・・・・
三宅健
バカみたいだな・・・
1人、海を眺めていた。
みんながそれぞれお城に帰っていくのに、僕だけはなぜか歩き続けていた。
イナンとの思い出を噛み締めるように・・・・・

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