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2021/06/23

第3話

君は、笑ってくれる?
前置き

・曲は「ジェシカ」です。
・この曲の作者様(?)動画消しちゃってるから名前出していいのか…()
・都市伝説調査クラブのメンバーです。
・視点は基本的に璃那ちゃんだと思います。
・本家の曲にはない部分にセリフ(文)があります。
それではスタート

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璃那side
飲んでいた缶珈琲は、いつの間にか空になっていたらしい。
仕方がないから、ベッドから出て、ゴミを捨てるために点滴を連れて病棟を歩き回る。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…どこやろ、自販機…
自販機の横になら捨てるとこくらいあるよな…
声が聞こえて、そちらを見れば、小さな子供は手を叩いて、俺を指さして笑っていた。
親らしき女の人はその子供に「こら!見ちゃダメでしょ!」と叱り付ける。

…別に、見たくらいじゃ怒りやしない。
第一、腕と首元、それから頭に包帯が巻かれているのだ。笑われてしまうのも仕方ない。「変だ」と思われる格好なのだから。
よく晴れた、秋の日のこと。
気温もだんだん下がってきて、そろそろ紅葉が見られる頃なんだろう。

そんな中、白い壁をつたって1人歩く。
ふと目をやると、少女達アラと誰かはガーベラの花束を持ってこちらに手を振っていた。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…あぁ、アラ…花瓶…あったっけ…
???
???
…お姉ちゃん、もう大丈夫なの?
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…お姉、ちゃん…?俺に、妹なんて…
八雲 アラ
八雲 アラ
…え、リーナ?何言っとんの?
ーーはリーナの妹やん…?
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
え…?
その瞬間、急に目眩がするほどの頭痛がして…
ーーカランッッ
空になった缶は、逆さまに床に落ちた。
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あー。

Jessica、Jessica!
まさに、governance
病名、症状ばかりの、見たくもない診断書を破り捨てて、消火器を引きずって病棟を歩くんや。…別に俺は、
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…狂っちゃいないよ?‪w
Jessica、Jessica!
”お家”に帰ろうや。

…迎えはやっぱり無いか。最終便なら今から出ても間に合うかな?
…世界が恐れて慌てふためくほどに、酷い症状。
頭痛や目眩は続く。
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璃那side
図書館から借りたままで返していなかった代本板。
…よく考えたら、借りた意味はなかったな。

返すために手に持って図書館に来た俺の左腕には、点滴針の痕。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…どこやったっけな…
色鮮やかに並んだ背表紙を左手でなぞりながら、元々あった場所を探す。

「この辺やったはずなんやけど…」と呟く俺を見て、学生侑乃は首を傾げて何処かに行った。
よく晴れた、初夏の暑い日。

強い日差しの中、涼しい図書館の伝記コーナーで、借りたい本を探す為に脚立の1番上に乗って孤軍奮闘している俺。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…ないんかな?いや、あるって言っとったよな…
なにか声が聞こえた気がして、ふとその方向を見れば、誰かは重そうに図鑑を抱えていた。
???
???
ねぇねぇ、”お姉ちゃん”!見て見て!
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…え…?
その言葉を聞いて、脚立に乗っていた俺はぐらり
バランスを崩して、脚立から落ちた。
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さー。

Jessica、Jessica、
見てよ、流れ星が流れとるで。綺麗やなぁ…
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…い、ッッた…
人混みに出られず、伝記コーナーの脚立の下、痛みと恐怖でガタガタ震える俺は…
???
???
…お、お姉ちゃん…?
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…変な目で見ないで、気違いじゃないよ
Jessica、Jessica。
きらきらと光る北極点、あの場所に俺の家はあるんだろうか?

…で、結局、最終便なら間に合うんかな。

世界が恐れ慌てふためくほどに酷い、不眠、耳鳴り止まぬ
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来栖 白夜
来栖 白夜
…なぁ、あいつ…やっぱり…
蓬莱 華風
蓬莱 華風
…おん、忘れとるな、あれは
八雲 アラ
八雲 アラ
…記憶喪失ってやつ?
彼方 侑乃
彼方 侑乃
でもなんで記憶喪失になったんやろ。
まさか自分の妹を忘れるとか…
八雲 アラ
八雲 アラ
……どう思う?

…芽衣。
黄蘗 芽衣
黄蘗 芽衣
…どうって…忘れられてるんだな、ってぐらいしか…
そもそも、お姉ちゃんが入院する羽目になったのは、僕のせいだし…
八雲 アラ
八雲 アラ
…まぁ、芽衣を両親から守るために自分が刺されて、殴られて…なんて、理由じゃあなぁ…
彼方 侑乃
彼方 侑乃
…虐待の痕もあったとか言ってたしな…
来栖 白夜
来栖 白夜
…でも、ずっと忘れとるのも問題やからなぁ…
蓬莱 華風
蓬莱 華風
そうやな…
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…ただいま……あれ?なんでおるんや、お前ら…?
黄蘗 芽衣
黄蘗 芽衣
…おかえりなさい、お姉ちゃん
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璃那side
…そう、何となく分かっとるんや。
まともじゃないのは、俺だけやったんや。

もう、どんな治療法も効かないみたいや
………元に、戻れるんかな。
怪我が完全に治って、包帯を解いた時
”僕”に残ったのが気持ちの悪い傷跡だけだったとしても……
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…お前らは、笑ってくれる……? 
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10ヶ月前……
…パシンッ!!
…リビングに響く音。
お義父さんが芽衣の頬を平手打ちしたらしい。
中に入れば自分にも火の粉が飛ぶのが目に見えてわかる。酒を飲んだお義父さんは、お義母さんでも止められないらしい。
だから、リビングの外、ドアの前で話を聞くことにした。
父親
父親
何故だ!何故90点も取れない?!
あれだけ、色々させてやっただろう!!
黄蘗 芽衣
黄蘗 芽衣
ご、ごめんなさい、お父さん、次はちゃんと…90点、取るから
父親
父親
9教科のうち、ひとつも90点を取れていない…あんな姉と同じ部活に入って、一緒にいるからだろう!!
…いや、何故俺のことが出てくるんだ。
まぁ、あいつの事だし、芽衣の失態を俺のせいにしたかっただけなんだろうけど。
黄蘗 芽衣
黄蘗 芽衣
?!いや、お姉ちゃんは関係ないよ…!!
僕が、勉強不足だっただけで…!
父親
父親
じゃあ、お前が死ぬ気で勉強しなかったのが原因なんだな?
ドアのガラス越しにリビングの中を見れば、お義父さんはキッチンから何かを持ってきた。
…光が反射して光刃物。あれは……
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…ひッッ…!
…包丁だ。
母親
母親
あ、あなた!!何をするつもりですか!!
父親
父親
うるさい、黙れ!!
こいつが死ぬ気で勉強しなかったのが悪いだろう!!
黄蘗 芽衣
黄蘗 芽衣
ご、ごめんなさい、お父さん!!
次は、ちゃんと、死ぬ気で勉強するから…!!
正座していた芽衣は立ち上がって、逃げようとしているらしかった。
…でも、あれじゃあ間に合わないだろうな。
父親
父親
お前なんて…あの出来損ないの姉と一緒に死ねばいい!
…確かに、芽衣に対して思ったことはある。「いなくなればいいのに」って。
でも、俺の目の前であんな風に死なれるのは、俺が我慢ならない。
俺は、リビングのドアを開けて、芽衣と父親の間に割って入った。

芽衣を刺そうと勢いよくこちらに向かってきた義父は、割って入った俺に対応できずーー……
…グサッッ
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…ぁ…、
黄蘗 芽衣
黄蘗 芽衣
…おね、えちゃん、?
母親
母親
…い、いや、いやぁぁぁぁぁぁあ!!!
…痛みと恐怖に耐えきれなかったこと、それしか覚えてない。
意識が朦朧として、その後の記憶が全くない。

気付いたら、病院にいた。
ようやく思い出した。…この事だったのか、看護師さんが
「親御さんたち…捕まったそうね」って言ってたのは
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あー…

Jessica、Jessica!
患者なんだから、もう少し丁寧に扱ってよ!

君が、誰やったか思い出せそうなんや
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…僕を、笑ってよ、なぁ…
困ったようなそんな目で僕を見ないで。
どうやら俺は、魔法にかけられたらしい。
世界も恐れ慌てふためくような症状。

君を、芽衣の名前で終止符。
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小説と曲パロの中間みたいになっちゃった…()

璃那が、芽衣を守る為に義父に刺され、大怪我を負い入院。
その事件のショックで芽衣や両親、なぜ病院にいるのか、なぜ怪我をしているのかなど、義理の家族の記憶を全て忘れてしまいます。

芽衣に関わる度に頭痛がしたり、何かしらの症状が出たのは、脳が本能的に「思い出したくない、思い出しては行けない」と警告を出していたのでしょう。

思い出したあとの璃那は、きっと泣いていたことでしょう。
”また、両親偽の家族に捨てられた”と思いながら。
意味不明ですがここまで見て下さりありがとうございました。

また次回もよろしくです
ばいちゃっ!