第2話

プロローグ
4,859
2020/08/29 12:33
__________美しく、儚く群青の夜空に輝く満月。





暗く染まった雲の下、赤い屋根の家。









窓が空いた空色のカーテンが、ゆったりとした風に揺らぐ。




その部屋のベッドで、1人の少年_____天野景太が1人眠っていた。






左腕の【妖怪ウォッチ】が、青白い光を放っている。











ウォッチの数々の歯車が、チクタクと音を立てていた。







しかし__________














_____辺りが暗く染まり、発光しながら消え去った。






ウォッチ全体も、パァァァと光の粒子となって消え去る。





目を閉じ、眠りについていたケータには、それは分かっていなかった。

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