第10話

共同の風呂場にて
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2019/10/20 12:38
俺たちの学校の寮には、共同で
使う風呂場がある。

夜・・・俺は、風呂を入りに、
風呂場に向かった。
ガララララ・・・・

ドアを、引き、脱衣所で服を
脱ぐと、かけ湯をして、風呂につかった。
チャポン・・・
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
フーーー、今日は、俺の
貸切か?
その時、ガララとドアを引き、
誰かが入ってきた。
冬島 春
冬島 春
あっ、そー君
なんだ、春か・・・

俺は、かまわず湯につかった。
春は、ジャパーーンと、かけ湯を
済ませると、湯にチャポンとつかった。
冬島 春
冬島 春
えへへ
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
なんだよ、気持ちわるい
冬島 春
冬島 春
べつ〜に〜♫
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
春が、俺に恋の相談?をうけて

しばらくたったある日・・・

春は、毎日ニコニコ、ウキウキ

過ごしていた・・・

何があったんだ?
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
あのさー、最近あっちゃんと
どうなの?
俺は、適当に話題をふってみる。
冬島 春
冬島 春
えっ!?あっちゃんと、どうって・・・
春は、慌てて一歩下がった。
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
何も、そこまで、動揺しなくても
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
あっちゃんに、告白したの?
冬島 春
冬島 春
・・・
春の顔が、みるみる赤くなる。

これは、のぼせたわけでは、ないと
思うのだが・・・
冬島 春
冬島 春
そー君のおかげで、僕、告白
する決心をしたんだ!
冬島 春
冬島 春
でさっ、その・・・
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
なんだよ?はっきりしろよ
冬島 春
冬島 春
あっちゃんも、僕のこと
好きだって・・・
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
は?
冬島 春
冬島 春
!!!
何言ってるんだ?あっちゃんが、
春のことをOKした?

ハハハ、まさか・・・

男同士で好きとか、マジかよ・・・
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
・・・
冬島 春
冬島 春
そー君、僕のこと、嫌いになった?
春が、シュンと、下を向く
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
き、嫌いじゃねえよ?
でも、ちょっと、ビックリしたと
いうか・・・なぁ?
冬島 春
冬島 春
えへへ、最近、毎日が楽しいんだよね
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
春、良かったな・・・あっちゃんと
両思いになれて・・・
苦笑いをしながら、俺は、1人
考えを整理する・・・

あの黒ぶちメガネ教師・・・・

春の告白OKするなんて・・・

まさか、冗談とかでOKしたわけじゃ
ねえよな?

もしそうだったら、ぶっ飛ばす・・・

やめよう、考えても、無駄なことだな。

春とあっちゃん・・・まあ、案外
お似合いなのかもな・・・?
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
じゃ、俺、頭洗うから
冬島 春
冬島 春
うん
その後、俺は髪と体を洗い、
春より先に、風呂場から出た。

風呂場ののれんを、くぐり
少し広いフロアに出ると、バッタリ

あっちゃん先生に会った。
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
あ、あっちゃん
根元 淳先生
根元 淳先生
おう、桐ヶ谷きりがや、今、風呂上りか?
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
そうですけど・・・
俺は、ジーッと、あっちゃんを
見渡す・・・

ふーん、春とあっちゃんが
ねぇ・・・
根元 淳先生
根元 淳先生
なんだよ、ジロジロ見てきやがって
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
春から、いろいろ聞きましたよ
根元 淳先生
根元 淳先生
ん?
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
付き合ってるんすか?
根元 淳先生
根元 淳先生
まあな
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
冗談じゃ、ないですよね?
ギッと、あっちゃんを、にらむ俺。
大人は、すぐに嘘を、つくことを、

俺は知っている。
根元 淳先生
根元 淳先生
なに?疑ってんの?
あっちゃんは、ニイッと笑っている。
そこに
冬島 春
冬島 春
あれ?あっちゃん、そー君?
2人で、なにしてるの?
春が、現れた。
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
べつに・・・
あっちゃんは、グイッと春の
腕を引っ張り、自分の方へ引き寄せると
根元 淳先生
根元 淳先生
俺たちの仲、疑ってる
みたいだぞ?
と、言った。
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
なっ
冬島 春
冬島 春
そー君、本当に僕たちは・・・
ちゅっ。
冬島 春
冬島 春
!!!
春のほっぺに、あっちゃんが
キスをした・・・
根元 淳先生
根元 淳先生
これでも、疑う?
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
ひっ、この・・・
根元 淳先生
根元 淳先生
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
見せつけてんじゃねえ!!
初めて誰かがキスをしている
ところを見た・・・

なんだか、見てる俺の方が
恥ずかしくなってくる・・・
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
春を、泣かせんなよ
根元 淳先生
根元 淳先生
泣かせるか、バーカ
俺は、ズボンのポッケに、両手を
つっこみながら、スタスタと歩く・・・

まあ、春のことを、大切に、してくれんなら
いいけどよ・・・

あくまで、幼馴染みとして
春のことを、心配してるだけだからな

ガチャリと、自分の部屋のドアを
開ける・・・
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
ん?
天馬  蓮斗
天馬 蓮斗
おかえり〜
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
天馬てんま先輩・・・
顔、赤いですよ?
天馬  蓮斗
天馬 蓮斗
え〜?そう〜?ヒック
天馬先輩の横に、一希かずき先輩が
申し訳なさそうな顔をして、座っていた。
藤田 一希
藤田 一希
ごめん、なんか、天馬にあげた
チョコに、アルコール入ってた
みたいで・・・
藤田 一希
藤田 一希
こいつ、アルコールに弱いから
すぐ、こうなっちゃうんだよ
桐ヶ谷  宙
桐ヶ谷 宙
そうだったっんですか・・・
たまに、気づかずに食べたチョコに
アルコールが、入ってる事がある・・・

天馬先輩・・・・大丈夫かな

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