俺たちの学校の寮には、共同で
使う風呂場がある。
夜・・・俺は、風呂を入りに、
風呂場に向かった。
ガララララ・・・・
ドアを、引き、脱衣所で服を
脱ぐと、かけ湯をして、風呂につかった。
チャポン・・・
その時、ガララとドアを引き、
誰かが入ってきた。
なんだ、春か・・・
俺は、かまわず湯につかった。
春は、ジャパーーンと、かけ湯を
済ませると、湯にチャポンとつかった。
春が、俺に恋の相談?をうけて
しばらくたったある日・・・
春は、毎日ニコニコ、ウキウキ
過ごしていた・・・
何があったんだ?
俺は、適当に話題をふってみる。
春は、慌てて一歩下がった。
春の顔が、みるみる赤くなる。
これは、のぼせたわけでは、ないと
思うのだが・・・
何言ってるんだ?あっちゃんが、
春のことをOKした?
ハハハ、まさか・・・
男同士で好きとか、マジかよ・・・
春が、シュンと、下を向く
苦笑いをしながら、俺は、1人
考えを整理する・・・
あの黒ぶちメガネ教師・・・・
春の告白OKするなんて・・・
まさか、冗談とかでOKしたわけじゃ
ねえよな?
もしそうだったら、ぶっ飛ばす・・・
やめよう、考えても、無駄なことだな。
春とあっちゃん・・・まあ、案外
お似合いなのかもな・・・?
その後、俺は髪と体を洗い、
春より先に、風呂場から出た。
風呂場ののれんを、くぐり
少し広いフロアに出ると、バッタリ
あっちゃん先生に会った。
俺は、ジーッと、あっちゃんを
見渡す・・・
ふーん、春とあっちゃんが
ねぇ・・・
ギッと、あっちゃんを、にらむ俺。
大人は、すぐに嘘を、つくことを、
俺は知っている。
あっちゃんは、ニイッと笑っている。
そこに
春が、現れた。
あっちゃんは、グイッと春の
腕を引っ張り、自分の方へ引き寄せると
と、言った。
ちゅっ。
春のほっぺに、あっちゃんが
キスをした・・・
初めて誰かがキスをしている
ところを見た・・・
なんだか、見てる俺の方が
恥ずかしくなってくる・・・
俺は、ズボンのポッケに、両手を
つっこみながら、スタスタと歩く・・・
まあ、春のことを、大切に、してくれんなら
いいけどよ・・・
あくまで、幼馴染みとして
春のことを、心配してるだけだからな
ガチャリと、自分の部屋のドアを
開ける・・・
天馬先輩の横に、一希先輩が
申し訳なさそうな顔をして、座っていた。
たまに、気づかずに食べたチョコに
アルコールが、入ってる事がある・・・
天馬先輩・・・・大丈夫かな
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。