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第3話

やっと近づけた!
26
2018/12/28 07:53
次は、物理だ。

だから、移動である。
千秋
美桜ー、行こー!!
美桜
待ってね、教科書探してる!
桃鳥さんには、結構ドジな一面がある。
千秋
えー、持ってきたの??
美桜
うん。絶対持ってきてる
そんな中、チャイムは刻一刻と迫ってきている。
そんな時、焦りのせいか、桃鳥さんが自分の机を派手に倒してしまった。
焦りを露わにする桃鳥さん。

それでも、作り笑いはしつこくついてくる。
波斗
...手伝うよ
気づいた時には、桃鳥さんに歩み寄って声を掛けていた。

自分でも驚きだった。

女の子に、こんな自然に話しかけれるなんて。
美桜
えっと...川宮くんだよね??
覚えていてくれた。

俺は影が薄い方だから、忘れられてることもあるのに。
波斗
うん。
そう話しつつも、机と、机から飛び出した教科書類を戻していく。
波斗
あ、教科書あった
美桜
ありがとう。ごめんね、わざわざ私のために
波斗
別に、困ってる人を助けるのは普通だろ?

漫画じゃないけど、俺は当たり前のことをしただけ
美桜
そっか...そうだね
千秋
美桜ー?早くー!


物理の前の休み時間。

俺は、やっとキミに近づけた。

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