Rt side.
Prrrrrrr…
レトルト「うわぁ!?」
まるで俺が苦しんでいるのを見透かされたように鳴り響く着信音。
期待せずにはいられなかった
レトルト「あなた…?」
あなた「あっ…レトさん…!」
期待は外れずにすんだのに…途端にまた涙が止まらなくなる
今はただ、俺の想いを誰かに聞いて欲しかった
You side.
レトルト「あなた、俺、おれぇ…」
レトルト「怖いよ…わかんないよ…キヨくんが、あなたが、なにを…考えてる、のか…」
レトルト「俺は2人とも、大切…だから…」
レトルト「大好き…だから…!!」
レトルト「なにしたらええんか…わからんよ…」
レトさんは、私に…想いを伝えてくれた
私も答えなきゃ、だよね
あなた「レトさん」
あなた「私も、怖いです」
あなた「他に沢山のファンの方がいるのに、知られてしまったらレトさんの迷惑になってしまう」
あなた「正直、この関係を持つことが怖いです」
レトルト「あなた…s「でも!!!」
あなた「それでも私は…貴方のことが、大好きです」
あなた「今までも…これからも…それは変わらないです」
沈黙が流れる
………なんかすっごい恥ずかしくなってきた…
あなた「え、あのそ、レトさん…?」
誰に向かってでもなく手をぶんぶんしながら電話越しに問いかける
あなた「…?レトs「あなた」
レトルト「俺もあなたが大好きやで」
Rt side.
言ってしまった
もしかしたら嫌われたかもしれない
あなたの次の言葉を聞くのが恐かった
あなた「レトさん」
あなた「私も、怖いです」
あなた「他に沢山のファンの方がいるのに、知られてしまったらレトさんの迷惑になってしまう」
あなた「正直、この関係を持つことが怖いです」
そっか…俺は自分のことばっかりで…彼女のこと…なんも考えてあげれてなかった…
こんなん嫌われて当然やな…
レトルト「あなた…s「でも!!!」
………?
あなた「それでも私は…貴方のことが、大好きです」
なっ…
あなた「今までも…これからも…それは変わらないです」
そ、な…え?
俺はあなたに嫌われてるんじゃ…?
でも今あなたは…俺のこと………
あなた「え、あのそ、レトさん…?」
俺も…俺の想い…伝えなきゃ、やな
あなた「…?レトs「あなた」
レトルト「俺もあなたが大好きやで」
…いっ…言ってしまった…は…恥ずかしい…
でも…不思議と嫌じゃない…というかどこか清々しいくらいに俺の心は晴れていた
あなた「レ、レトさん………照れます…」
レトルト「俺も………でもちゃんと言えたし、聞けてよかった」
あなた「レトさん…」
レトルト「あなたは、俺のものやからね…?」
あ待ってこれは言いすぎたかもしれへん引かれた…?
あなた「は…恥ずかしすぎて…死んじゃいます…」
あなた「でも…私にとってもレトさんは唯一無二の大切な彼氏さんです…から」
えっ…たたたた大切な、彼氏…
やばい…嬉しすぎて溶けそう…
レトルト「俺の方が照れるけど…嬉しい」
レトルト「ありがとう、あなた」
………………
その後も結局色々と話してから電話を切った
今日動画が3本も上げられたのがこの電話のお陰だということは…内緒のこと
You side.
結局その後レトさんと何気ない会話をデレデレにやにやとして、電話を切った。
でもまだまだテンションは高く顔も赤い……レトさんちょっとかっこいいこと言い過ぎだと思う…うん…
ふと携帯を見直した。
あなた「limeの通知めっちゃついてる…」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!