~ぺけたんside~
助けてください。
俺はどーしたらいいのでしょうか。
モトキとマサイが教室を出て行った後に友達の1人が俺に聞いてきた。
?
なんなんだ?
どー思うったって、友達なんだからそれ以下もそれ以上もないだろ?
すると廊下から何か聞こえてきた。
モトキの声だ!
……。
はい?????
えっと、聞き間違い?
ちょっとまって、整理させて?
モトキが?俺を?好き?
はあああああああああああぁぁぁ?!
いやいや待て!
普通に友達として好きってことかも知んねえだろ!
きっとそうだ!うん!気にするな!
俺もモトキ好きだし!
うっわ。これそーゆーやつじゃん。
え、俺はどーしたらいいのでしょうか?
急にドキドキし始めた。
なんだこれ?胸が苦しい?風邪ぶり返したのか?
放課後になり、モトキの元へ行く
俺が気にしてたらダメだ!
きっとなにかのまちがいだ!
それから2人で歩いている。
…会話がない。
何このあからさまな態度!!!
…可愛い。
ん?かわいい?
俺は何を言ってるんだ?
なんだろう?
モトキの声が安心する。
いつもの事なのに、いつもと違うような。
うっわ、何聞いてんの俺。
それが嘘ってことくらい俺にもわかる。
なんでだろ?胸のあたりがチクチクする。
あ、やべ。
口滑ったあ!
そういってモトキはダッシュしていった。
さっきからなんなんだ?
この気持ち。もしかして…。
なんてね。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!