……あなたに先を越された
もう答えは決まっている
俺の答えにNoという選択肢は一つもない
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あなたから嬉しみの匂いがする
ほんとに俺のことを好きでいてくれたんだ
そう言ってポケットから中ぐらいの袋を出す
黒くて四角い箱に、ピンク色のリボンが着いている
ぎゅーっとあなたに抱きつく
長男だけど我慢できなかった←
しゅるっとリボンを解き、パカッと箱の中を開けた瞬間_______________
え、え、ゑ??
俺は何故か急いで謝った
だって、なんか、、急に泣いちゃって
そう言ってあなたは箱から髪飾りを出した
あなたはセミロングぐらいの長さだったけど、時々髪を結んでいる
その時につけたらいいかなっと思って買った
あなたはフルフルと、首を横に振った
初めて…
気になったけど、そこに触れてはいけない気がして、何も聞けなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。