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第7話

第1ステージ〖恐怖〗/状況整理
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2020/05/09 21:27
先ずは皆で状況を整理してみようかな。
不知火 湊斗
不知火 湊斗
「先ずは皆で状況を整理しよっか。」
美凪 優空
美凪 優空
「そう...ですね。状況整理をしてからこれからの事を決めていきましょう。」
不知火 湊斗
不知火 湊斗
「じゃあ、今わかっている事からね。僕が分かっているのは、このステージは最低でも"戦闘"のステージでは無いこと。そして、このステージの"恐怖"というのは多分...地上の生物と僕達が入れ替わっていることだね。
次に分かっていることは、地図。これは、言った場所が表示されるのは勿論なんだけど、マーキングも出来るという事。これによって、水や食料の場所が直ぐに分かる。
次にゲームだけど、多分難易度によってBPの入手量が変わってくると思う。これは、謎解きをやった時のポイントが10ポイントだったからそうだと思う。今のところはこんな感じかな。」
葛城 直哉
葛城 直哉
「なあ、俺達が地上の生物と入れ替わっているってどういうことだ?」
不知火 湊斗
不知火 湊斗
「うん?ああ、それはね。僕達は普段、小さい動物...虫とかだね。そういうのにはあまり気にしてないでしょ?でも、今は相手は大きくなっている...と認識しているんだ。でも、見方を変えたら、虫たちが大きくなったんじゃなくて、僕達が小さくなったとも考えられる。だから、入れ替わったって言ったんだ。」
葛城 直哉
葛城 直哉
「なるほどな。」
薙沢 奏叶
薙沢 奏叶
「あ、僕も1つ報告があるよ。このステージの動物ってさ、普通の動物も居るんだけど、違う動物も居るんだよね。具体的に言えば、あーその前に。僕達が元いた場所を外。ここを内側って呼ぶね。んで、外の動物の動きは僕は大体の動物は覚えてるんだけどさ、こっちの世界の動物は外では絶対に無理だと言われるような動きをしているんだ。」
外では出来ない動き?そんなのがあるのかな。
薙沢 奏叶
薙沢 奏叶
「んー、例えば。あそこに見えている猫がいるでしょ?あの猫は、蛇の動きをしているんだよね。木の間をまるで猫の関節や骨がないように避けて動いているんだよね。蛇の動きってさ、真似しようとしたら人間ならギリギリ出来る位なんだけど、猫とかの動物がしようとしたら骨や肉がぐちゃぐちゃになって死んじゃうんだよね。」
なるほど...猫が蛇の動きをする...現実には存在しない生物...誰かがその動物を考え、空想で作り上げた?でも、それは現実ではできないし...VR?でもそれはリアルすぎる。このステージを作るとなると体温や風、食べ物の味や感触の再現が異様な程にリアルすぎる。なら...AI?それなら一応だけど話が繋がる。でもそれなら僕達が今いる世界は何処だと言う話になる...この世界自体はVRで、生き物はAIというのは出来る。なら、食べ物は?
美凪 優空
美凪 優空
「それなら、この世界はVR。生物はAI。食べ物は仮想現実の食べ物、もしくはVR+AI=食べ物となっていますね。」
不知火 湊斗
不知火 湊斗
「え?そんなものがあるの?」
美凪 優空
美凪 優空
「はい、まだ作成段階ですが、ノーカロリーの食べ物を作り出すということをしています。なので、これを使えば説明が着きます。」
不知火 湊斗
不知火 湊斗
「なるほど...じゃあ僕達は仮想現実の世界に閉じ込められているのか...そして、この仮想現実は脱出ゲームでクリアするまでおわれないというもの。ああ、だからここから脱出して下さいって言われたのか。なら今後の目標は脱出一択だね。」
美凪 優空
美凪 優空
「そうですね。」

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