彼女と付き合うことになって最初に困ったのは、お酒が好きっていうことだった。
全然飲めないから付き合うことが出来なくて、無理に飲もうとして彼女に怒られた。
お酒は無理して飲むものじゃないなんて言わせてしまったことが、少し悲しかった。
次に、料理がとてもうまかった。
だから食べ過ぎてしまう。
食べ過ぎるから胃があれるし、なんか戻ってきそうになることもあった。
食べてるのを見てるのが好きだなんて言われたら、ちょっとくらい無理するよ。
だけど、次第に太りだした。
やべぇって思った時にはもう遅くて、腹回りの肉が段を作り始めていた。
なのでこっそりジムに通った。
運動なんてほとんどしたことなかったし、苦手だし、嫌いだったけど。
でもそのおかげで筋肉がついて、少しだけたくましくなれた気がした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。