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第12話

11
あなた side








『お、おはよう』


正門 「おはよう」






固まる私の前で何事も無かったかのように
微笑む正門くんは屈みながら視線を合わせてきた




なんで普通にしてられんねん。


あまりにも呑気な正門くんに言葉が出ない





正門 「入らへんの?」




固まってる私をお構い無しに聞いてくる



誰のせいで入りにくくなってると思ってんの



『真宙いこっ。』



真宙の腕を引っ張り正門くんから離れた






しかし




授業が始まると嫌でも後ろ姿が目に入る






しかもいきなり小テストなんて言い出す先生


あぁ今日はなんてついてないんやろ、、、、





正門 「かん、ちゃん??」




小テストは前の人とプリント交換をして答え合わせ

正門くんは疑問符をつけながら言う




正門 「かんって可愛い名前やな」




思わず手に力が入って芯がポキリと折れた




『“かん”やなくて“たまき”なんやけど』



仮にも学年トップやなのに。
こんぐらいわかって。



正門 「あっ、やっとこっち向いてくれたー」




甘いマスクを貼り付けニッコリ笑う正門くんは
壁がないというか、こちらのバリアをひょいと
簡単に乗り越えてくる




正門 「知ってるよ、たまちゃん」


『、、えっ。』




待て待て。




正門 「どうしたらたまちゃん顔上げてくれるかなー
ってずっと考えとって。もしかしたらやけど
昨日のこと怒っとる?」




いちいち確認しないとわからんのかい


王子様キャラやと思ってたのに全然ちゃうやん


それに下の名前、、、




『正門くんに“たまちゃん”って呼ばれる筋合いない』


正門 「いいやーん、やってたまちゃんやん。な?」





ほんとに何考えとるか分からん。
こんな人やとは思わんかった。


ボワンと和むような雰囲気とこのゆるさを
目の当たりにしていたら本気で怒って傷ついていた
自分が馬鹿みたいに思えた。









きっと







キスのことなんて正門くんはなにも思ってない。