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第16話

15
あなた side





福原 「ん?環ー?」



福原くんに距離を詰められ、思わず一歩後退する



『う、うん。大丈夫だよ』



頭の中が昨日からずっと混乱してぐちゃぐちゃだ。
でも、今だけはやり過ごさへんと。



福原 「そっか。無理すんなよ?あ、今から帆南と飯
なんやけど環も一緒にどう?帆南が久しぶり
にゆっくり話したいって言ってたし」



いつの間に“帆南”って呼ぶようになったん?



それすらも苦しいよ





ふわっと風に乗ってきた爽やかな柔軟剤の匂いが
鼻につき、堪えていた涙が溢れそうになる



思いを口にしたらどうしても涙が零れてしまう



早く断らなきゃ行けないのに、言葉が出ない




その時、、、、



正門 「悪いけど、昼は俺と約束してるんだー」



後ろからそんな声がした。
控えめに振り返ると無表情の正門くんがいた




なんで、、、、、?





正門 「行こっか、たまちゃん!」




そう短く言うと私の手首を掴んだ
有無を言わせず引っ張られて階段を上がる



そして連れてこられたのは、屋上



ぎぃっと錆び付いた音をたてながら重い扉が開くと
目の前には青空が広がっていた





正門 「結構涼しいなー。気持ちええー」



パッと私の手を離した正門くんが、空を仰ぐようにして腕を伸ばす



『、、、、、、』




一方の私は、フェンスの横に行ってちょこんと
しゃがみ込んだ




そして足に顔をうずめる



なんでこんなことしてくれるん



関わりたくないのに。



とはいえ、助けられのは事実やから何も言えへん



けど私はまだ怒っとるから。




それなのに昨日から弱りっぱなしやし。情けない。





正門 「誰もおらんしさ、思いっきり泣いてもええよ」


『な、泣かへんし。』



反射的に顔を上げる


いつの間にか涙はどこかに消えていた




正門 「あっそう?まぁたまちゃんがそれでいいんや
ったら良いけど。お腹すいたからパン食べて
もええ?」


『もう勝手にしてください。』




掴みどころがなくて何考えてるか何にも分からん


どうして助けたの?


ほっといてくれても良かったのに。


あっ、それより食堂いかな!


真宙待っとるやろうし


正門くんとおると危険そうやし。





早くここから立ち去ろう、、、、