学園長「え、あなた達帰る家があるのですか?」
あなた「…少なくともあの子たちにはありますよ。きっと、家の人も心配してる…あの子たちは攫われてきたから」
カラスが食べられないと言われて、興味が失せたのか、エース達と遊ぶ子供たち
その様子を、まるで親のように見つめるあなた
でもあなたの言い方は少し不自然であった
ラギー「あんた…あー、名前なんて言うんスか?」
あなた「あ、言ってなかったね。あなただよ。あなた・リアベティ」
ラギー「あなたちゃんッスね~」
レオナ「あなた、さっきからガキのことしか話してねぇが、お前も攫われてきたのか?」
あなた「………違う。
……
学園長、帰れますよね?」
学園長「え、えぇ。闇の鏡で帰ることができますが…」
レオナ「おい、話を逸らすんじゃねぇ」
あなたは無理やり話を逸らした
案の定、指摘されたがあなたは無視した
レオナ「いい度胸じゃねぇか……」
ラギー「レオナさん、ドードー!!」
怒ってるレオナをラギーがおさめる
あなた「…みんな、家に帰ろう!」
「お家に帰れるのー?!やったー!!」
「お兄ちゃんに会いたいよ、私!」
「俺も兄ちゃんいるぞ!」
帰れるとわかり、いっせいに騒ぎ出す子供たち
学園長「では善は急げです!!早速闇の鏡の所に行きますよ!!」
あなた「ほら、行くってよー!みんな早く家に帰ろう!家族が心配してるからね」
「わーい!やったー!」
「早く行こ!早く行こ!!」
「じゃーね!エース!ジュース!!」
エース「おー、元気でな~……って呼び捨てかよッ」
デュース「僕はジュースじゃないと言ってるだろ!デュースだ!デュ!!覚えて帰るんだぞ!!」
エースとデュースも子供たちにお別れの言葉をいい、お礼をいった
もちろん、レオナやラギーのところにも来て、お礼をちゃんと言った
レオナ「……ハッ、お気楽なこった」
ラギー「…ッスね~」
前を歩くあなたたちをレオナとラギーは後ろで見つめていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!