第14話

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2021/07/15 08:27
あなた「……ん…」




うっすらとした意識の中で、子供たちの声が聞こえた

よく分からない場所で私が寝て、子供たちを放っておくことは出来ない

だるくて重い身体を無理やり動かす




あなた「…ここは」

エース「お!起きたか!」

あなた「…ッ!?」

デュース「うわ!?なんだ!?」





突然あなたが子供たちと遊んでいたエースとデュースに殴りかかった

エースとデュースは間一髪で避けたものの何が起きてるのか理解していなかった

だが、それと同時にあなたもこの状況を理解しきれていなかった






「姉ちゃん……!もう大丈夫?」

「姉ちゃん、エースとデュース殴っちゃダメだよ!」

「姉ちゃんが起きたぁ!!」

あなた「……?……ッ…?」





必死にまだ覚醒しきれていない頭で考える

何?今どういう状況なの……?

起きたら、男2人に子供たちが囲まれてた。だから、直ぐに殴りかかって、子供たちと2人を離した

だけど、子供たちには傷1つついてない………………?…………!、傷、私の口の怪我、治ってる……!?






エースとデュースも訳の分からない顔をしていた

ただ自分たちは子供の面倒を見ていただけなのに、なぜ殴られなければいけないのだろう…と




エース「お前さぁ、俺たちが子供の面倒見てやってたんだぜ?酷くね?殴りかかるとかさぁ」

デュース「いきなり殴りかかるのは良くない。やるときは正々堂々とだ!」

エース「いや、そーいう問題じゃないんだけど、、、」




そう言いながら、エースたちはゆっくりとあなた達に近づこうとする




あなた「ガルルルルル…………」

エース「うぇ!?待って待って!!怖っ!?」

デュース「すごい威嚇だな…」




それをあなたが許すはずがなかった



この人たちは、良い人?悪い人?……どっちでもいいや。とりあえず、この子達を守らなくちゃ

この子達には、帰る家がある






レオナ「おい、何騒いでやがる。草食動物ども」

ラギー「あ!起きたんスね!!一応魔法で怪我治しといたんスけどどうっスか?」






エースとデュースが困り果てていると、そこにはやることが終わったらしいレオナとラギーの姿があった

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