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第1話

運命
22
2018/12/09 06:51
ヒュー
「わっ!」
ヒュービューひゅー

春の冷たい風がふく。

「寒いなぁ」

春の冷たい風が私にあたりとてもさむったのを覚えている。

この日は新しい学校に転入したときの記憶だ

この日は日が暖かったけれども風は冷たかったと思う。

門を通りまだ手違いで届いていないこの学校の制服とは違う前の学校の制服で来ていたので、回りの目を気にしてキョロキョロオロオロと道を歩いていた。

私は恥ずかしくて恥ずかしくて、

 でも、この日は私にとって運命の日。






「今日からこの学校に転入した、
   南可 愛佳 さんだ!みんな、仲良くするといい!さぁみなさんにあいさつを」


「みっみなっ南可 まっまなかです」

うわぁかみかみだ

「よろしくっおねがいします。」

  

「じゃあ、よろしく!たのむな!みんな!」
  「はーい」

よかったぁよかったぁ!(^^)!

休み時間まで待つだけ。気になってる所があるのよね(^^)


キーンコーンカーンコーン

やった!お昼休み!




シーンガサッ

木の下……素敵

大きな木ね。すごい。
外から見たら草で中は見れないけれど、
入ってみたらとても綺麗。

この草は自分の背の高さより大きくて
木があるのも隠れていた。

中だけ草がない。 中からは外は見えないし、私だけの、秘密の場所になるはず!

ガサッガサッ

「キャぁ」

「だっだれですか!?」

…… 

「あんたこそ」

えっ?

「えっ?(゜ロ゜;……スミマセンここ、とてもきっ綺麗ですね!あっあなたはいつからそこに?」
 

「ずっと……朝から」


その人が座っている横には3~4冊ほどの
分厚い本が積みなさなっている。

「じゅっ授業も受けずに?」

「あぁ」

「隣、……座ってもいいですか?」

私はなぜだかわからないけれど気が合いそう
そう思っていた。

「名前は?」

「えっ?あっ!私!?まなかですあなたは

「俺は遠藤 皐月。よろしく」

「あっよろしく」

「………………」「 …………」

恥ずかしい。よぉ 
男の子と二人っきりで、静かなところ(/-\*

(あーーなにかはなさなきゃ。)

「あのさ、……ここ話すなよ」

……「あっうん!あっ大丈夫だよ!わたし、静かなところ好きだから、人が、あんまりいると落ち着かないものね」

「あぁそうだな」

その日は、ほとんど何も話さなかった。
たまに横顔を見るとこっちを見ていて、面白くて、あぁ素敵だなって……

    

    


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