カイ目線
俺には好きな人がいる。
好きな人の幸せ、願い全部叶えてやりたい。
俺の好きな人は、幼馴染。
そいつは先輩と、付き合っている。
ある日相談を受けた。
「私ね……………に行くんだ!」
「だから、リョウガくんと別れるの。」
『本気?』
「ガチ。 だって5年も会えないんだもん。」
『まじで、別れんの?』
「本当は、別れたくない。
ずっと傍にいたい。 触れてたい。 喋っていたい。」
『じゃなんで、』
「別れないと、リョウガくんが可哀想なの。いつまでも、私に縛られてる感があって、」
『そっか、』
何も言えねぇーよ。
そんな顔されたら。
涙目で上目遣いしやがって、
理性でしかないじゃん。
先輩も、幸せだよな。
こんなにも思ってくれる人がいて。
女子))お客さんだよ!
あなたが…………に行ったあと、呼ばれて廊下に行くと
例の先輩。
俺はあなたに頼まれたように嘘を言い続けたが
すぐ嘘って見破られた。
適わないなぁやっぱり。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。